地下1階、地上2階建ての豪邸は、ヨーロッパのお城のようなたたずまいだった。
「敷地は約50坪。團十郎が2億円で購入し、1億8000万円のローンを組んだとされます。地下には夫婦ふたりのこだわりの大きなお風呂が作られ、内装や家具は麻央さんが選んだといいます」(前出・芸能関係者)
そのマイホームで、2011年に長女・ぼたん(11才)と2013年に長男・新之助(10才)が誕生した。しかし、麻央さんの病気が判明して以降、一家は都内の別の場所にあるマンションへと移り住んだ。
「家賃170万円ともいわれる高級マンションです。セキュリティーはもちろん、麻央さんの体調を考慮して、階段の上り下りをしなくていいように選ばれました。すべては麻央さんの闘病のためだった」(前出・芸能関係者)
無人になった邸宅は、麻央さんの死後、しばらく経ってからリフォームが施され、歌舞伎の稽古場へと姿を変えた。サウナなどが設置されたが、子供たちが麻央さんの思い出に接することができるよう、麻央さんの部屋はそのままの状態で残された。
2021年、團十郎は自身のYouTubeチャンネルで、改装中の自宅に子供たちを案内する様子を公開。「ママの部屋とか、そのままだよ」と團十郎が説明しても、子供たちは目の前の変化に寂しさを拭えない。しかし、別の動画ではぼたんが、「私はこれからを考えると、ママと過ごせた場が、このように泊まれるような、いつでも来れるような場所になってうれしい」と話し、新之助も「ぼくもすっごいうれしいです」と明かしていた。
「リフォームは行いましたが、邸宅には麻央さんの息づかいが残っていました。思い出も多く詰まっており、まさに麻央さんの『形見の自宅』だった」(前出・芸能関係者)