国内

神宮外苑再開発計画、小池都知事の発言が“皇室を巻き込む”形に 秋篠宮さまが反対派の救世主になる可能性も

自然に造詣が深い秋篠宮さま(左。4月、東京・千代田区。時事通信フォト)

自然に造詣が深い秋篠宮さま(左。4月、東京・千代田区。右は小池氏。時事通信フォト)

 故・坂本龍一さんが最後まで見直しを訴えたことで、にわかに反対運動が盛り上がる「明治神宮外苑の再開発計画」。樹齢100年級の樹木の大量伐採を、すぐお隣にお住まいで、明治神宮とも深い縁を持つ秋篠宮さまはどう考えられるのか。そのご動向を関係者は固唾をのんで見守っている。

 秋篠宮ご夫妻が5月8日午後、1時間弱という短い時間だったが、皇居を訪ねられた。

「天皇陛下からのご差遣として、昨年9月に英国王に即位したチャールズ3世の戴冠式に出席されるため、2泊4日の日程で英ロンドンに赴かれていました。大役を果たされ、前日7日の午後に帰国されたばかり。お疲れの色が残る中、天皇陛下に訪英のご報告をされるために参内されました」(宮内庁関係者)

 8日より新型コロナが「5類」に移行し、秋篠宮ご夫妻は皇居からお住まいがある赤坂御用地まで、久しぶりのノーマスクで移動された。鬱蒼とした森が広がる皇居や、赤坂御用地内の庭園「赤坂御苑」の新緑の香りを胸いっぱいに吸い込まれ、イギリスで果たされた重責に、ホッと胸を撫で下ろされたことだろう。

「5月11日、赤坂御苑では天皇皇后両陛下主催で園遊会が開かれます。新型コロナの影響で令和では初開催。樹木と池に囲まれた庭園の芝生の上で両陛下が招待者とことばを交わされます」(皇室記者)

 春爛漫の赤坂御用地には天皇陛下や皇族方、招待客しか入れない。ただ、御用地のすぐ隣にあり、広大な敷地内いっぱいに若葉が吹き出す「明治神宮外苑」ならば誰もが訪れ、都心にいながらにして肌で季節を感じることができる。

《四並列の街路樹として植栽されたいちょう並木は、春の芽生え、夏の青葉、秋の黄葉、冬の裸木と、その人工自然美の素晴らしさから、四季を通じて都民に親しまれ、白亜の絵画館を望むいちょうの大木が作り出す景観の美しさは、世界的に知られている》

 明治神宮外苑のホームページの名木紹介コーナーで、まっすぐに約300m続く「いちょう並木」はそう紹介されている。ドラマのロケ地としても知られ、『愛という名のもとに』(1992年)や『HERO』(2001年、ともにフジテレビ系)の名シーンの舞台として覚えている人も多いだろう。

 ホームページではほかにも、明治天皇が観兵式の際に御座所を設けた近くにある「御観兵榎」や、絵画館前庭の池の両側にある立派な6本の「シロマツ」、明治天皇の棺を乗せた車が安置された葬場殿趾の記念樹の「楠の大木」、「なんじゃもんじゃの木」、「御鷹の松」などが紹介され、神宮外苑が名木の宝庫であることがよくわかる。

関連記事

トピックス

2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
【追悼】釜本邦茂さんが語っていた“母への感謝” 「陸上の五輪候補選手だった母がサッカーを続けさせてくれた」
週刊ポスト
有田哲平がMCを務める『世界で一番怖い答え』(番組公式HPより)
《昭和には“夏の風物詩”》令和の今、テレビで“怖い話”が再燃する背景 ネットの怪談ブームが追い風か 
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
広島・広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《交通事故で骨折と顔の左側の歯が挫滅》重傷負ったタレントの大東めぐみ「レギュラーやCM失い仕事ほぼゼロに」後遺症で15年間運転できず
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト
1990年代、多くの人気バラエティ番組で活躍していたタレント・大東めぐみさん
《事務所が猛反対もプロ野球選手と電撃結婚》元バラドルの大東めぐみ、人気絶頂で東京から大阪へ移住した理由「『最近はテレビに出ないね』とよく言われるのですが…全然平気」
NEWSポストセブン
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《借金で10年間消息不明の息子も》ビッグダディが明かす“4男5女と三つ子”の子供たちの現在「メイドカフェ店員」「コンビニ店長」「3児の母」番組終了から12年
NEWSポストセブン