芸能

松田聖子、6月からツアー開始も「すべてを完璧に歌い切れない」と弱音 それでもチケット爆騰のジレンマ

松田聖子

松田聖子は弱音を口にするが、チケットは爆騰して…

「不安を抱えていることもあり、今年は例年以上に入念な準備を進めているようです」。音楽関係者が心配そうにそう明かすのは、松田聖子(61才)の様子だ。6月10日から聖子は『Seiko Matsuda Concert Tour 2023』をスタートさせる。夏のコンサートは恒例になっており、埼玉を皮切りに、大阪、東京、福岡、名古屋と5都市を回る。

「昨年のツアーは、一昨年の12月に一人娘の神田沙也加さん(享年35)が亡くなったこともあり、注目を集めたなかで開催されました。聖子さんは沙也加さんが打ち込んでいたミュージカル風の演出にあわせてステージを縦横無尽に駆け回っただけでなく、沙也加さんの歌手デビュー曲『ever since』を披露した。これからも沙也加さんと一緒に歌っていくと宣言しては、全公演で客席の涙と感動を誘っていました」(前出・音楽関係者)

 沙也加さん亡き後は休養していたこともあり、堂々のステージは完全復活を印象付けた。しかしツアーが終盤に差し掛かると、聖子はスタッフにある変化を口にするようになっていたという。

「“1ステージの曲数が多く、すべてを完璧に歌い切れない”と漏らしたことがあったようです。昨年は1ステージで26~28曲を歌っており、さらに、公演数は追加公演も加えて12公演と例年を上回りました。聖子さんは昨年還暦を迎えていますが、体力的に厳しかったのでしょうか。弱音を吐くとは意外でした」(芸能関係者)

 華やかな演出と、それを上回る圧巻のパフォーマンスが身上の聖子のステージ。愛娘を失った悲しさが、その持ち味を奪ったのかもしれない。そのときに抱いた不安は、いまも消えていないという。

「聖子さんの気持ちも考慮して、今年は1ステージあたりの曲数を減らしてはどうかという意見がスタッフから出ているようです。しかし、聖子さんとしてはファンが楽しみにしている往年のヒット曲は歌いたいし、沙也加さんと一緒に歌っていくと誓った曲も外したくないという思いもある。でもそうするとベストパフォーマンスができないのでは?という指摘も……気持ちがどん底に落ちてしまわぬよう、こらえながらの準備となっているようです」(前出・芸能関係者)

 昭和55(1980)年にデビューした聖子の人気は、平成を越え令和のいまも衰えを知らない。聖子の心配をよそに、チケットは高額で売買されている。

「コンサートに先立って開催されるファンミーティングのチケットは抽選販売で、現在、ネット上では定価の約2倍の8万円ほどで取引されています。コンサートのチケットも争奪戦が続いていて、定価9900円のものが1万5000円から2万円で転売されています。

 もちろん、チケットの転売やそこでの購入は推奨されることではありません。にもかかわらず、ここまでの爆騰が起きているのは、色あせない“聖子人気”の証拠なのでしょう」(前出・芸能関係者)

紅白歌合戦に揃って出場した松田聖子と沙也加さん(2011年12月撮影)

紅白歌合戦に揃って出場した松田聖子と沙也加さん(2011年12月撮影)

 聖子のステージを期待するファンの気持ちを、彼女も感じとっている。

「昨年のコンサートの評判がよかっただけに、ファンは今年も期待していることを聖子さんは理解しています。彼女はこれまで何度も逆境を乗り越えてきました。仮にベストを尽くせなかったとしても、その“苦しみ”をもコンサートのアクセントとして、最高のステージを作り上げるはずです」(前出・芸能関係者)

 商才に長けた不屈のアイドルが、今年も覚悟のステージに上がる。

※女性セブン2023年6月1日号

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン