ジャイアンツ以外のユニホームに袖を通した人間は巨人の監督になれないと囁かれている。ライバル球団である中日の選手やコーチとして戦った川相はどうなのか。
「藤田監督は1975年から2年間、大洋ホエールズの投手コーチをしています。その後、巨人の監督を1981年から3年間、1989年から4年間の通算7年でリーグ優勝4回、日本一2回を成し遂げています。ですから、特に問題はないでしょう。川相さんは中日時代に猛練習で鉄壁の守備陣を作り上げ、8年間で優勝4回、日本一1回の落合監督の姿も見ている。補強に頼らなくてもチームが強くなっていく過程を、川相さんは選手としてもコーチとしても体験してきた。藤田監督と落合監督の良さをミックスできる人材は巨人OBで川相さんしかいないですよ」
名将・藤田元司氏と落合博満氏の影響を受けた川相昌弘氏が巨人監督の座に就いた場合、いったいどんなチームを作るのか、興味は尽きない。