常に安全を心がけられた運転だ(1997年5月、栃木県)

常に安全を心がけられた運転だ(1997年5月、栃木県)

「ドライブ・デート」

 雅子さまがカローラIIを購入されたのは、外務省入省後、英オックスフォード大学への留学から帰国された後の1990年だ。価格は当時約140万円だった。

「外務省の駐車場でカローラIIから降り、ベージュのトレンチコートの裾をなびかせながらオフィスへ入っていく雅子さまは、当時はまだ少なかったキャリアウーマンを絵に描いたようなお姿でした」(ベテラン皇室関係者)

 車内には、バッハ、ショパンなどのクラシック音楽をおさめたカセットテープがいくつも積まれていたという。その“相棒”は、雅子さまとともに皇室入りし、これまでの日々を見守ってきた。

「ご成婚にあたり、雅子さまはご実家から愛用の机やいす、ドレッサー、姿見、スキー板、絵画などを嫁入り道具としてお持ちになりました。そのうちの1つがカローラIIでした。ご成婚が決まったとき、カローラIIの売り上げは雅子さま効果で45%アップしたといわれています」(前出・ベテラン皇室関係者)

 背景には、陛下から「雅子さんのお乗りになっている車をお持ちください」というお言葉があったという。

「雅子さまは外交官としてのキャリアに途中で区切りをつけ、皇室入りされました。身の回りの品々など、できるだけ結婚前と変わらないようにという陛下のご配慮だったのでしょう。もしかしたら、運転免許を取得されていない陛下が“ドライブ・デート”を期待されるお気持ちもあったのかもしれません」(前出・ベテラン皇室関係者)

 実際、皇太子妃時代には、赤坂御用地内のテニスコートや、旧東宮御所の建設時に工事の進行具合を見に行かれるときに、陛下を助手席に乗せ、雅子さま自ら運転されたという。

「通勤のために首都高を利用されていたほどですから、雅子さまの運転の腕は確かです。ただ、ご結婚直後には御用地内という慣れない場所での運転に緊張もされたのでしょう。未舗装の道路で路肩に乗り上げ、皇宮護衛官に“救出”されたこともあったそうです」(前出・ベテラン皇室関係者)

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン