国内

「必ず立ち上がる」美智子さま、懸命リハビリは異例の“昼夜2部制” 仙洞御所バリアフリー工事では備えが足りなかった…宮内庁は痛恨の極み

リハビリに励まれる美智子さま(撮影/JMPA)

リハビリに励まれる美智子さま(撮影/JMPA)

 医療設備の整った病院ではなく、自宅でリハビリに臨まれる決断をされた美智子さま。耐えがたい痛みがある上に、リハビリの専門家のサポートがないときでも、孤独な治療に取り組まれているという。90才を超えてなお、美智子さまを限界を超えて突き動かす使命感──。

 朝夕の散策、朝食後の本の音読、新聞記事のご感想を伝え合う──これらは美智子さまと上皇さまが、心身のご健康のためにご高齢になってから取り組まれ始めた健康習慣だ。そうした日課は、美智子さまの大けがで中断を余儀なくされた。

 10月6日にお住まいの仙洞御所で転倒し、8日に大腿骨骨折の手術を受けられた美智子さまは、懸命なリハビリに取り組まれている。その最中に迎えられた10月20日の90才の誕生日では、例年と異なる光景があった。

「美智子さまは午前11時過ぎから、天皇皇后両陛下やほかの皇族方から一斉にお祝いのご挨拶を受けられました。一時はご挨拶さえできないのではないかと心配されましたが、美智子さまは車椅子姿ながら、終始、穏やかな表情を浮かべられていたといいます。

 例年であれば、両陛下とのお話に花が咲いて予定時間を“オーバー”することが多かったのですが、今年は20分ほどで終えられた。手術から間もないため、美智子さまのご負担になってはならないと、両陛下が配慮されたのだと思います」(皇室記者)

 同日、地方での公務を終えて帰京された秋篠宮ご夫妻は、夕方に悠仁さまと一緒にご挨拶に向かわれた。両陛下と同様、ごく短い時間だったという。祝賀が行われた仙洞御所は、退位後の上皇ご夫妻のお住まいとするため、2021年9月からバリアフリー工事が施された。私室部分にエレベーターや手すり、スロープが設置され、ご夫妻が実際に住み始めてからも、2度追加工事が行われた。

「今年7月から9月末にかけて、客人を迎えたりするための公室部分に、手すりを設置する工事が行われました」(前出・皇室記者)

 宮内庁のホームページによると、今年7月に建設会社と契約が結ばれた。工期は約3か月で、費用はおよそ400万円。だが、その工事が完了した直後に、美智子さまはけがをされた。

「ご高齢のご夫妻の生活に合わせて、追加工事の検討、実施がなされてきたにもかかわらず、事故が起きてしまったわけです。美智子さまのご年齢による衰えが想定以上であったとともに、“転ばぬ先のバリアフリー工事”では備えが足りなかったという現実を突きつけられ、宮内庁としても痛恨の極みでしょう」(宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

注目度が上昇中のTBS・山形純菜アナ(インスタグラムより)
《注目度急上昇中》“ミス実践グランプリ”TBS山形純菜アナ、過度なリアクションや“顔芸”はなし、それでも局内外で抜群の評価受ける理由 和田アキ子も“やまがっちゃん”と信頼
NEWSポストセブン
中居、国分の騒動によりテレビ業界も変わりつつある
《独自》「ハラスメント行為を見たことがありますか」大物タレントAの行為をキー局が水面下でアンケート調査…収録現場で「それは違うだろ」と怒声 若手スタッフは「行きたくない」【国分太一騒動の余波】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
皇室に関する悪質なショート動画が拡散 悠仁さまについての陰謀論、佳子さまのAI生成動画…相次ぐデマ投稿 宮内庁は新たな広報室長を起用し、毅然とした対応へ
女性セブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト
「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン