国内

《悠仁さまをどう守るか》法政大ハンマー事件が突きつけた“キャンパス警備”の難しさ 広大な敷地、自由な出入り…筑波大進学への懸念材料多数

4月から、晴れてキャンパスライフをスタートされる悠仁さま(2025年1月、東京・千代田区)

4月から、晴れてキャンパスライフをスタートされる悠仁さま(2025年1月、東京・千代田区)

 授業開始から10分ほどが経過した頃だった。黒いパーカに身を包んだ女子学生が立ち上がり、教室後方へスタスタと歩き出した。いちばん後ろにたどりついた彼女は隠し持っていたハンマーを取り出し、突然、目の前にいた学生の頭めがけて振り下ろした──。

 1月10日、東京・町田市にある法政大学多摩キャンパスで学生ら8人がハンマーで殴られけがをするという事件が発生した。逮捕されたのは、韓国人留学生のユ・ジュヒョン容疑者(22才)だ。

「大学構内にあったハンマーが事件に使われました。犯行直後、警備員に身柄を確保された彼女は『こんにちは! 大丈夫です! 私は何もしていない』と話すなど、支離滅裂な言動で、異様な雰囲気を漂わせていたそうです」(社会部記者)

 幸い、襲われた8人は軽傷で、命に別条はなかった。ユ容疑者は調べに対して、「仲間グループに無視され、うっぷんがたまっていた。殴るしか解決方法がないと思った」という趣旨の供述をしているという。

 安全なはずのキャンパス内が、突如として狂気の現場となった今回の事件が思わぬところで大きな波紋を広げているという。4月から筑波大学に進学されることが決まっている悠仁さまの警備体制について、宮内庁や警備関係者の間で緊張感が高まっているのだ。

「今回現場となった法政大学多摩キャンパスは“秘境キャンパス”と揶揄されるほど山に囲まれ、周囲から隔絶された場所にあります。これは、筑波大学にも共通すること。さらに筑波キャンパスは“移動には自転車が必須”といわれるほど広大な敷地を有しています。敷地内をくまなく警備するのは不可能でしょう」(警察関係者)

 さらに、筑波大学が国立大学であることも懸念材料の1つだ。

「愛子さまが通われていた学習院大学や、佳子さまと眞子さんが通われていた国際基督教大学は、いずれもコンパクトなキャンパスを持つ私立大学で、警備体制も万全かつ柔軟に対応できました。

 一方、国立大学はより外部に開かれた環境で、文部科学省が発表している『国立大学等キャンパス計画指針』でも、キャンパスを“公共性のある空間”と位置づけ、地域のまちづくりの資源として生かしていくことの重要性が明記されています。その分、教授や学生に限らず、誰が入ってきてもおかしくないという状況にある」(宮内庁関係者)

 そして最大の懸念事項が、警備担当者の“不慣れ”だ。

「筑波キャンパス内の警備は茨城県警の所管です。長年、皇宮警察とともに皇族の通勤、通学の警備にあたってきた警視庁と比べると、茨城県警は警備経験が豊富であるとは到底いえない。万が一今回のような突発的な事件があった際、悠仁さまを守り切れるのかと、不安視する声もあがっています」(前出・宮内庁関係者)

 今回の事件は、祖国を離れたユ容疑者が人知れず孤独を募らせていたことが原因の1つだとみられているが、筑波大学は約2500人の留学生を抱えている。次代の天皇を守る万全の警備体制は構築できるのか。

女性セブン2025130日号

関連記事

トピックス

詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
【伊東市・田久保市長が学歴詐称疑惑に “抗戦のかまえ” 】〈お遊びで卒業証書を作ってやった〉新たな告発を受け「除籍に関する事項を正式に調べる」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
《不動産投資会社レーサム元会長・注目の裁判始まる》違法薬物使用は「大きなストレスで…」と反省も女性に対する不同意性交致傷容疑は「やっていない」
NEWSポストセブン
女優・福田沙紀さんにデビューから現在のワークスタイルについてインタビュー
《いじめっ子役演じてブログに“私”を責める書き込み》女優・福田沙紀が明かしたトラウマ、誹謗中傷に強がった過去も「16歳の私は受け止められなかった」
NEWSポストセブン
告示日前、安野貴博氏(左)と峰島侑也氏(右)が新宿駅前で実施した街頭演説(2025年6月写真撮影:小川裕夫)
《たった一言で会場の空気を一変》「チームみらい」の躍進を支えた安野貴博氏の妻 演説会では会場後方から急にマイクを握り「チームみらいの欠点は…」
NEWSポストセブン
中国の人気芸能人、張芸洋被告の死刑が執行された(weibo/baidu)
《中国の人気芸能人(34)の死刑が執行されていた》16歳の恋人を殺害…7か月後に死刑が判明するも出演映画が公開されていた 「ダブルスタンダードでは?」の声も
NEWSポストセブン
13日目に会場を訪れた大村さん
名古屋場所の溜席に93歳、大村崑さんが再び 大の里の苦戦に「気の毒なのは懸賞金の数」と目の前の光景を語る 土俵下まで突き飛ばされた新横綱がすぐ側に迫る一幕も
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(右・時事通信フォト)
「言いふらしている方は1人、見当がついています」田久保真紀氏が語った証書問題「チラ見せとは思わない」 再選挙にも意欲《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同通信/HPより)
《伊東市・田久保市長が独占告白1時間》「金庫で厳重保管。記録も写メもない」「ただのゴシップネタ」本人が語る“卒業証書”提出拒否の理由
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン