立川談志一覧/5ページ

【立川談志】に関するニュースを集めたページです。

立川志らく 渥美清を語るトークイベントでオススメ作品紹介
立川志らく 渥美清を語るトークイベントでオススメ作品紹介
 立川志らくトークイベント『俳優 渥美清 没後20年を迎えて』が9月1日、東京・渋谷のHMV&BOOKS TOKYOで開催された。 落語家であり映画評論家としての顔を持つ立川志らく(53才)。師匠である立川談志が渥美清と親交が深かったこともあり、『男はつらいよ』シリーズ全48作を観たところ、その魅力にハマり、いつしか“寅さん博士”になっていたという。 また、寅さんについて語り尽くす独演会を開催した際、山田洋次監督に「俺より詳しい」と言われたとのエピソードも明かした。 さらに志らくは、役者・渥美清の魅力を知るためのオススメ映画4本を紹介。『拝啓天皇陛下様』(1963年)、『キネマの天地』(1986年)、『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』(1975年)、『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(1983年)というラインナップだった。撮影/小彼英一
2016.09.13 16:00
女性セブン
永六輔さん 立川談志とケンカしていようぜと暗黙の了解
永六輔さん 立川談志とケンカしていようぜと暗黙の了解
 テレビ黎明期から長きにわたって活躍した永六輔さん(享年83)がこの世を去った。その日は七夕で、「お先に失礼!」というように永眠したという。 永さんは著書『永六輔のお話し供養』(小学館)の冒頭にこう書いている。《人の死は一度だけではありません。最初の死は、医学的に死亡診断書を書かれたとき。でも、死者を覚えている人がいる限り、その人の心の中で生き続けている。最後の死は、死者を覚えている人が誰もいなくなったとき。そう僕は思っています》(以下、《》内は同著より引用) 死者に対する優しいまなざし。永さんは同著の中で、大切な人の人となりや思い出を綴り、それを「供養の手紙」として遺している。《私生活を秘密にする人でした。スターになってからはどこに住んでいるのか誰も知らなかった。でも、我々の世代は、世間に顔を出すのは恥ずかしいことだったの。だから、自分の家の前に黒塗り(ハイヤー)を乗りつけたりしないんです。家の少し手前か少し通り過ぎてから降りる》 永さんより5才年上だった渥美清さん(享年68)のエピソードだ。焼け野原の戦後の東京で、10代の頃に2人は出会っている。《僕が住んでいる家の道路隔てた斜め向かいに、渥美ちゃんが住んでいたこともあったの。その頃は朝食も夕食も僕の家で食べていた》 永さんは死後16年経って、初めて渥美さんのことを書いたという。理由は《それほど親しかった仲》だったから。《「君は日本の芸に近づきつつある。でも、まだ学ぶべきことはいっぱいあるよ」歌手の坂本九と会うたびに、僕はよくそんな言葉をかけ続けました。彼があるテレビ番組で人形劇のナレーションをしていたのを聞いたときからです。講談の世界の語り口調でそれが上手だった。単なるアイドルや流行歌手として終わって欲しくないと思いました》 坂本九さん(享年43)の代表曲『上を向いて歩こう』は永さんが作詞を手がけた。顔を合わせるたび、永さんは坂本さんを叱咤激励した。若くしてスターになった坂本さんが、虚しさや孤独感に苛まれないか、いつも心配していた。 その矢先だった。1985年8月12日、坂本さんを乗せた日本航空123便が、御巣鷹の尾根に墜落した。《九は邦楽の出身で、ロカビリーからジャズにいって、もう一度、伝統芸能に戻れる人でした。それが飛行機事故で突然、亡くなってしまった。(中略)悔しかったですね。いつかきちんと、日本の伝統芸能を踏まえて、新しい坂本九になる。もうそろそろそのときが来て、僕も作詞をしたいと思っていた矢先の遭難でした》 生前は“犬猿の仲”といわれた立川談志さん(享年75)との秘話も綴られている。 2人は談志さんが7代目を襲名する直前に出会った。その後談志さんが柳家小さんさん(享年87)と対立するようになると、永さんと談志さんの距離も自然と離れていったといわれてきた。《談志の前では僕の話はしないし、僕の前で談志の話はしない》 実は、2人はそれをおもしろがっていた。“けんかしていようぜ”という暗黙の了解があったのだという。いたずら好きで、粋な2人の心の交流。《談志が三十前に書いた『現代落語論』は名作だと思います。あの本を残しただけでも、もちろんその他の功績も多々ありますが、僕は尊敬していました》《あなたの心にその人が生き続けていれば、それが供養のひとつだと思います》 永さんは、著書をそう締めくくった。私たちの中で、永さんは生き続ける。※女性セブン2016年7月28日号
2016.07.16 07:00
女性セブン
立川談之助が桜井俊氏との「ちょいワル」メール交流を激白
立川談之助が桜井俊氏との「ちょいワル」メール交流を激白
 東大法学部を卒業し、総務事務次官まで務め上げた実務家。おまけに、息子は国民的アイドルグループ『嵐』のメンバー。そんなパーフェクトな肩書を持ち、“次期都知事候補No.1”として期待も高かった桜井俊氏(62才)だが、「家族に迷惑をかけるから」と出馬を固辞。しかしそれでも立候補の噂はなかなか消えなかった。そのワケは、彼の“同級生”を名乗る男性が連日テレビや新聞で「桜井が出る確率は5割」「あいつは頼まれたら断れない性格」と出馬をにおわせたことにもある…。 彼の名は立川談之助(63才)。立川談志(享年75)が参議院議員だった時は私設秘書も務めた立川流の落語家だ。桜井氏と同じく群馬県前橋市出身で同級生だったそうだが、嵐ファンの女性たちからは、「ホントに友達だったの?」「友達ならベラベラしゃべらないと思う」と非難ごうごう。そもそも真面目一辺倒(に見える)な桜井氏と、談之助はあまりにもタイプが違いすぎる…。果たして2人はどんな関係だったのか、取材を申し込むと、あっさりOK。「今回、あまりにもおれがあっちこっちでしゃべるもんだから、周りから“お前、まさか副知事狙ってるのか?”なんて言われたり(笑い)。家族は『いい友達もったなあ、取材もいっぱい来るし』だってさ」 そう饒舌に語る談之助。テレビで言っていたように、9年間ずっと同じ学校だったというのは本当なのだろうか、本人に聞いてみると…。「何言ってるんだよ。それはホント! 小学校から高校生まで、ず~っと同じ学校だったんだ。クラスは…1回くらい一緒になったかな。毎年クラス替えがあったからなあ。…ちょっと記憶は曖昧だなあ(笑い)」──失礼ながらあまり同じクラスにならなかったならそんなに仲よくなかったのでは?「いやいやいや! クラスを超えたグループってのがあったんだよ!“ちょいワル”ばっかり集まってさ、文化祭の後とかみんなで騒いで盛り上がって先生に怒られて…」 談之助によると、この“ちょいワル”グループ、結束はかなり固く、今も年に2回は必ず当時の仲間15人くらいで飲み会をするのだという。「連絡はもっぱら、メーリングリスト。“ちょいワル”おやじたちで何月何日に集まろうとか、今日誰か集まれないかとか、携帯メールやパソコンでやりとりしてるんです。桜井もまめに来るから年に2回、会って酒を飲む仲ですよ。写真だってあるんだから」 そう言って送ってくれたのは、飲み会での桜井氏とのツーショット。どうやら友達というのは、本当だったらしい。今回の騒動で特別に連絡を取ることはなく、最近会ったのは今年のお正月。「おれがこんなふうに取材に答えるのが嫌なら、“余計なこと言うな”ってメーリングリストに書くはずだけど、今のところ何もなし。そういうことを言うタイプでもないからね。息子と同じで歌好きだからか、飲み会の途中からはいつもカラオケモード(笑い)。周りは“嵐歌えよ”ってはやし立てるんだけど、一切耳を貸さずグループサウンズとか、歌いたい曲をどんどん入れていくよ」 談之助の熱いコールもむなしく、出馬しなかった桜井氏に今、言いたいことは?「頼まれたら断れない奴だけど、一仕事終えてのんびりしたいと言ってたからなあ…。ただ、おれとしてはぜひ出馬してほしい。当選したら4年間、ネタに使えるんだから(笑い)」※女性セブン2016年7月21日号
2016.07.07 11:00
女性セブン
笑点最大のタブー 大喜利の回答は放送作家が考えている?
笑点最大のタブー 大喜利の回答は放送作家が考えている?
「『笑点』の大喜利の回答は放送作家が考えている」──この噂を一度は耳にしたことがあるかもしれない。かつて初代司会者の立川談志が「笑点は司会者と回答者のコールアンドレスポンスを楽しむもの。台本はある」と発言したほか、ビートたけし、松本人志らも「台本」や「放送作家」の存在を指摘する。 新司会者の春風亭昇太(56)に真相を尋ねたところ「僕からは何もいえません!」とノーコメント。現役出演者が口を開きにくいのも無理はない。日本テレビ広報部にも聞いたが、やはりノーコメント。そこで、複数の関係者に取材すると、実態が浮かび上がってきた。「10人前後の放送作家が集まってネタ出しをしているようです。中には70代の大ベテランもいる。作家たちは基本、毎週水曜日に会議を開いています。 1人あたり10~20問を持ち寄ってその中から放送で使うお題を決める。そして翌週の会議までに、そのお題の“回答例”を考えてくるんです。それを各メンバーのパーソナリティーに合わせて振り分ける。そうしてできた内容は収録の直前に伝えられます」(制作に携わっていた元スタッフ) ただし、それをもって“ヤラセ”というのは野暮だ。この元スタッフによれば、「大喜利の中でも特に爆笑を誘う、いわゆる身内いじりは各メンバーのアドリブが多い」という。「普通、笑点メンバーくらいの大御所なら楽屋は個室なのですが、笑点では全員一緒の大部屋。そこで師匠同士が、近況を報告し合っているんです。それが『女より男が好きな独り身の昇太』『命も毛も残り少ない歌丸』といった、愛のあるいじりに繋がるんです。 メンバーは収録外でもお互いを茶化し合っていて、例えば会場入りする桂歌丸師匠の車イスを三遊亭円楽師匠が押していた時は『歌丸師匠の搬入でーす!』と叫んで爆笑を誘っていた」(同前) メンバーには放送作家の回答例に忠実なタイプと、そうでないタイプがいるという。「特にアドリブが多いのは林家木久扇師匠。というのも、どうやら回答例を覚えられないらしくて(笑い)。彼の鉄板ネタに『何て答えようとしたか忘れちゃった』というのがありますが、あれは“作り”じゃないんですよ。 三遊亭好楽師匠は果敢にアドリブに挑戦するのですが……『台本通りにやってくれた方がよかったな』と思うことは少なくない(苦笑)。 円楽師匠は政治や社会派の独自ネタを入れ込んでくることが多い。円楽師匠がもし司会者になっていたら、あのキレある時事ネタは披露できない。昇太師匠の抜擢を悔しがったりはしていないと思いますよ」(日テレ関係者) 一番アドリブ力が問われるのが司会者だという。「回答者が答えた後の司会者の返しは用意されていないんです。過去の回答を蒸し返すいじりが上手かった先代の円楽師匠(2009年死去)には、スタッフ一同舌を巻いていました」(同前) ちなみに、アドリブが暴走しすぎてしまう人も。「三遊亭小遊三師匠はとても放送できない下ネタをアドリブで入れてくることが少なくない。残念ですが、オンエアではバッサリとカットされてしまいます(笑い)」(同前)※週刊ポスト2016年6月17日号
2016.06.06 11:00
週刊ポスト
笑点大喜利新メンバー 立川志の輔を有力候補に予測
笑点大喜利新メンバー 立川志の輔を有力候補に予測
 国民的関心事となった『笑点』(日本テレビ系)の大喜利新司会者発表。本誌は「三遊亭円楽(66)に当確」、と報じてきたが結果は春風亭昇太(56)というサプライズ人事だった。結果的に「誤報」となってしまった。 そして、本稿〆切時点(5月26日)では、昇太の代わりとなる新メンバーの名前は明らかになっていない。「若い昇太さんが司会になったことで、回答者も若返るのではという声が上がっています。林家三平(45)、古今亭菊之丞(43)、桂宮治(39)、春風亭一之輔(38)といった名前が浮上しています。 ですけど、これだけ『鉄のカーテン』が降ろされていると、ぶっちゃけもう当たらないと思いますよ(苦笑)。恥をかくだけだと思いますけど……」(ワイドショー芸能デスク) 敢えて本誌はリベンジさせていただきます。しかも、大穴狙いの大胆予想で! 5月22日の放送後に行なわれた記者会見で、歌丸師匠が『立川流』と書かれた緑色の手ぬぐいで、ずっと涙を拭いていた。これには初代司会者・立川談志が番組と喧嘩別れして以降、メンバーが出たことのない立川流からの起用を暗示する歌丸師匠からのヒントではないかと本誌は見ている。 そうなると昇太と親交の深さを考え立川志の輔(62)が有力候補となる。この大物落語家がメンバーに加われば、笑点はさらに面白くなるのではないか。 これが、本誌が導き出した最終結論である──。※週刊ポスト2016年6月10日号
2016.05.28 16:00
週刊ポスト
桂歌丸引退で『笑点』豪華な新メンバー候補の顔ぶれ
桂歌丸引退で『笑点』豪華な新メンバー候補の顔ぶれ
 50周年を迎える国民的長寿番組『笑点』(日本テレビ系)は大きな転換期を迎えた。番組の生き字引である桂歌丸(79)が引退し、新たな時代が幕を開ける。日テレとしてはこのタイミングで大喜利メンバーの若返りを図りたいのが本音だという声も聞こえてくる。 だがその名物コーナー・大喜利の「座布団利権」を巡って笑えない争いが起こっている。大喜利メンバーになれば全国に名前が売れ、地方営業のギャラが桁違いになるからだ。地方営業のギャラは、メンバーではない落語家の場合、真打ちでも10万~20万円だが、メンバーは50万~60万円にもなると落語関係者は語る。  だからこそ、その座を失いたくないと現メンバーは考える。そして、三遊亭好楽(66)と林家木久扇(78)には、「父」としての思いもあるという。「2人は息子である王楽(38)、木久蔵(40)たちに自分の座布団を譲りたいという気持ちが強い。だが、まだ力不足で時期尚早。その日が来るまでは自分たちが席を守るという思いなのです」(落語関係者) 実際、5月7日に行なわれたイベントで、好楽は「歌丸師匠の思いを受け継いで次に渡したい」と意気込むと、王楽も「売れることが恩返し」と意気軒昂だった。 では、新体制はどうなるのか。現時点では、歌丸の後任司会者として三遊亭円楽(66)が有力視されているが、そうなると円楽が昇格することで、これまでの円楽の席が空く。全体のメンバー構成は「各所属団体のバランスが重要」(日テレ関係者)と言う。その団体とは、現メンバーが所属する「落語芸術協会」(歌丸、三遊亭小遊三、春風亭昇太)、「落語協会」(木久扇、林家たい平)、「円楽一門会」(円楽、好楽)だ。「林家こん平(73)の後にたい平(51)、歌丸の後に昇太だったように、円楽が司会になれば、空席には円楽一門会の若手を据えるというのが一番しっくりくる。だが、同一門会には有力な若手がいないのが実情なのです。 挙げるとすれば、三遊亭愛楽(46)です。兄弟番組の『笑点Jr.』に出演していたが、たい平や昇太もこの番組の前身『BS笑点』を経てメンバーに昇格していますから可能性はあります」◆上方から下ネタ王が来襲 さらに浮上したのが、初代司会者・立川談志が設立した立川流からの抜擢だ。談志が番組と喧嘩別れして以降、立川流からのメンバーは出ていない。「日テレとすれば、志の輔(62)や談春(49)といったお茶の間の認知度が高い人にメンバーになってもらいたい。番組50年の節目に『笑点』と立川流が手打ちするというのも話題になりますからね。ただ2人とも内々の打診を断わったという話です。 可能性があるのは、立川生志(52)です。彼は『笑点Jr.』にも出演しており、番組とのパイプも太い」(前出・落語関係者) その他、春風亭小朝(61)、春風亭一之輔(38)といった人気者の名前も聞こえてくる。「これまで小朝は円楽とブラックなイメージが被ると声をかけられませんでしたが、司会者と回答者であれば問題はない。同じく一之輔も“毒舌枠”でノミネートされている」(前出・日テレ関係者) どうでもいい情報だが、本誌編集長は『BS笑点』、『笑点Jr.』メンバーで、贔屓の橘家文左衛門(54)がイチオシだという。 最後にこんなウルトラCも紹介する。一部では上方落語界から笑福亭鶴光(68)が「黒船」として来航するという説だ。「鶴光は上方落語協会と芸協の2つに所属する唯一の噺家で歌丸の盟友でもあるんです。実現すればメンバーで初めての上方となり話題性も抜群です」(同前)※週刊ポスト2016年5月27日号
2016.05.15 16:00
週刊ポスト
立川談春 大騒動となった弟子のドタキャン事件の顛末
立川談春 大騒動となった弟子のドタキャン事件の顛末
 修業とは矛盾に耐えることだ──落語家・立川談春(49)は、著書『赤めだか』で師匠・立川談志から入門前にそう教えられたことを綴っている。それから32年、いま彼の弟子もまた、この師匠の弟子であることに耐えていた。 昨年、ドラマ『下町ロケット』(TBS系)で殿村部長を好演して以来、落語界だけでなく、お茶の間にもその人気が広がった立川談春。また、昨年末には『赤めだか』がドラマ化され、師匠である故・立川談志との想像を超える師弟関係にも注目が集まった。 そんな談春だから、自らの弟子に対してもとにかく厳しい。ある落語関係者が声を潜める。「談春さんは、一番弟子の女流噺家・立川こはる(33)の公演を巡って、興行主である席亭と揉めに揉めたそうです」 事の発端は2月20日に遡る。この日、こはるは名古屋・大須演芸場で春風亭小朝の弟子の春風亭ぴっかり☆(34)と『こはる&ぴっかり☆二人会』を開催する予定だった。この公演の席亭は『寄席演芸工房 せいしょう亭』。「若手女流2トップ」と称される2人だけに、チケットはほぼ完売していた。せいしょう亭関係者が語る。「前日になって急遽、こはるから『インフルエンザになった』と休演の申し入れがあったんです」 席亭のせいしょう亭は東京から代役を呼び寄せたり、こはるファンには返金に応じるなど、対応に追われた。 だが、公演当日の夜、思わぬ事実が明らかになる。同日に埼玉・戸田で行なわれた談春の独演会の前座として、インフルエンザだったはずのこはるが高座に上がっていたのだ。「これを知ったせいしょう亭は、こはるに事情説明を求めました。彼女は『インフルエンザと思われる症状が出たので欠席の連絡をした。しかし翌日、再検査をしたら陰性だった。そこに師匠に独演会に呼ばれたので同行した』と釈明をした。 もちろん、こんな説明では納得がいかないせいしょう亭は『もう二度とこはるは大須には出さない』と激怒していました」(同前) ファンからも不満の声が上がった。せいしょう亭のホームページには〈(こはるに)スジを通してもらうべき〉といった書き込みが殺到。さらに、その怒りの矛先は師匠の談春にも向けられた。〈談春さんが配慮に欠けてたと、私は思ってしまいました〉といった批判コメントまで出る始末。 大騒動となったドタキャン事件。いったい何があったのか。そもそもこの種の「二人会」を師匠の許しなしで行なうことは落語の世界ではあり得ない。ましてや立川流では絶対にない。 どう考えても、こはるが何らかの理由で師匠・談春をしくじって、「二人会」をドタキャンさせられたのは間違いない。談春も理由はどうあれ、ドタキャンした弟子を同日の別公演に連れていくこと自体誤解されても仕方ない。その上、高座に上げてしまったのはさらにまずかった。◆弟子のしくじりが師匠を育てる 談春に真相を確かめるため直撃すると、「おい! オレがどう考えてるって何についてだよ!」と激昂し始めた。記者が、こはるが『二人会』を休演して談春の独演会に出ていたことに関して師匠としてどう考えているか、と説明しても、「おい、インフルエンザが仮病だっていいたいのか?」と怒りは収まらない。その後10分ほど押し問答を続けると、談春も冷静さを取り戻し、こう語った。「オレにもわからないところもある。師匠としては、それなりのことはしたつもりだ」 談春が言う「それなりのこと」とは、4月16日に行なわれた『こはる&ぴっかり☆二人会』の“お詫び公演”のことである。「話し合いの結果、『二人会』に談春さんも出演して、お詫びに一席打つことになったんです」(前出・せいしょう亭関係者) 公演当日、こはるに続いて登場した談春は「こはるの謝り方はなっちゃいない」「弟子のしくじりが師匠を育てる」とひとくさり。その後、間抜けな与太郎がしくじりを繰り返す「かぼちゃや」という噺を披露し、高座を降りる際には、舞台袖のこはるに羽織を投げつける暴れっぷりで、会場は大爆笑に包まれたというから、さすがというべきか。 せいしょう亭にも顛末について聞いたが、「その件はカタがついたこと。ノーコメントです」と言う。 真相はどうもわからないのだが、談春が弟子に厳しいのは談志譲り、あるいはそれ以上か。そういえば春風亭一之輔のCDで枕に、こはるの過剰なほどの礼儀正しさについて「やっぱり立川流は私らの一門とは違いますねェ」と驚き呆れるエピソードが録音されている。前出の落語関係者は言う。「談春一門は弟子が逃げ出すほど厳しいことで有名です。談志がそうだったように、芸以前に、生活態度や師匠との接し方などで、何の気なしに言ったひと言、よかれと思ってしたことで激怒されることもある。常識からすると理不尽なことに、いまどきのゆとり世代は耐えられないでしょう。 3年ほど前は7人いた弟子は、いまではこはるひとりです。そのこはるにしても、他の一門に比べはるかに長い前座修業をつとめようやく二ツ目になった。よく耐えて偉いですよ」 談春の師匠・談志も弟子に対して苛烈だった。2002年には「意欲が感じられない」と前座6人を全員破門にした。また談春自身も「魚河岸で働いて、礼儀作法からみっちり身につけてこい!」という談志の突然の思いつきで、築地市場で1年間働かされた過去を持つ。 談春がこはるにした仕打ちこそ立川流の「本寸法」なのかもしれない。 落語の世界には「師匠選びも芸のうち」という言葉がある。こはるは談春を芸の糧とできるか──。※週刊ポスト2016年5月20日号
2016.05.10 11:00
週刊ポスト
◇二宮和也 大学病院で緊急検査していた
二宮和也 自分がいる母体に少しでも何かを還元したい
 映画『母と暮せば』で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に輝いた嵐・二宮和也(32才)。バブル崩壊と共に思春期を生きた「ロスジェネ世代」、物心ついたときから不景気を目の当たりにした昨今の「ゆとり・さとり世代」。二宮はそのどちらでもない。 1983年、時代の狭間に生まれた彼のモットーは、「やりたいことを決めない」。「こういう仕事が来ました。あぁ、そうですか。その繰り返しです」 二宮は過去に何度もそう話してきた。別に、諦念を持って生きているわけではない。「今の環境は、ジャニーズ事務所にいなかったらありえない。自分がいる母体に少しでも何かを還元したい。ぼくはそのために働く」 二宮の口癖であり、労働自体への意欲は、実は高い。彼はただ、過度な上昇志向に意味がないことを知っているだけだ。 二宮は東京の下町で生まれた。実家は、自動車のワイパー用部品を作る工場だった。従業員は10名ほど。工場の2階部分を住まいとしていた。決して裕福な星の下に生まれたわけではない。「頑張ってもどうにもならないことがある」「いらないことでストレスためるなら金貯めろ」 これが母親の教えだった。 できる範囲で生きる。過度に求めない。質素な家庭環境に加えて、二宮自身、内に閉じこもりがちな子供だった。 大のゲームオタクで、休日は一日中引きこもってゲームをしていた。ゲーム音楽が大好きで、漠然と音楽の道に興味を持った。「ジャニーズ事務所に応募したのも、将来的に音楽関係の裏方ができればいいや、くらいの気持ちだったそうです」(芸能関係者) デビュー後も、彼の引きこもりの日常は変わらなかった。2013年3月、『とくダネ!』(フジテレビ系)に出演した二宮は、半年間で2度しか外食をしなかったことを告白。 もっと外に出るようインタビュアーに言われても「だってゲームで世界を救うのも大事だし」。二宮は、閉じた世界で孤独に自分と向き合ってきた。《30年も経つと、もはや二宮和也という存在の意味なんて、わかりようがないというか、どうでもよくなる》と自分を語る。 昨年末、落語家の故・立川談志と談春の師弟関係を描いたスペシャルドラマ『赤めだか』(フジテレビ系)で、二宮は談春を演じた。師匠の談志役は、ビートたけし(69才)。“世界のキタノ”は、二宮をどう見たか。《変な話、生意気じゃないっていうか、生き方がキレイだなって思う。俺も、もう芸能界長いからね。わざとらしい子は分かる》(『週刊ザテレビジョン』2015年12月4日号) これが、ニノの生き方だ。※女性セブン2016年3月24日号
2016.03.15 16:00
女性セブン
電波少年でブレイク「ケイコ先生」 「一生やる」と浪曲師に
電波少年でブレイク「ケイコ先生」 「一生やる」と浪曲師に
『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)で、家庭教師・ケイコ先生としてブレイクした春野恵子。その後、バラエティーやドラマなどで引っ張りだこの人気者となったが、やがてテレビから離れ、2003年からは浪曲師として再スタートした。浪曲師になるまでと現在の活動を、春野に聞いた。――浪曲師になったいきさつを教えてください。春野:きっかけとしては、『電波少年』が終わって、一番最初に出たラジオ番組で、春風亭昇太師匠と知り合うことができまして、落語を聞きに行ったんです。すごい衝撃を受けました。着物を着た人が座布団の上で、扇子と手ぬぐいだけでお話しているのに、目の前に映像が浮かぶんです。 それまで私は、落語、講談、浪曲などを、全然知らなかったんです。世の中にはテレビには映らないけど、そういう面白いものがいっぱいあるんだなって気づけた瞬間でもあって、そういうものを自分で見つけたいと思うようになりました。 まずは、落語を聞きに行くようになって、立川談志師匠、立川志の輔師匠、立川談春師匠、春風亭昇太師匠、いろんな方々と出会わせていただきました。そして講談目当てで浅草に行った時にやっていた浪曲を聞いた時、これだと思っちゃったんですね。 小さい頃から時代劇とミュージカルが好きだったので、まさに2つを足して2で割ったものだなと思いました。こんなものがあったのかって。自分がやりたいものは、浪曲をやれば全部叶うなと思ったんです。――すぐに浪曲師になると決めたんですか?春野:浪曲を初めて聞いた日に、明け方まで悶々と考えました、鼻血が出るくらい興奮しながら考えて、とにかく、「一生やろう」とだけを決めて。なにがあっても辞めない、どんな下手くそでも、一生やる、と。朝4時に寝ている母を叩き起こして、「私、浪曲師になるから!」って宣言しました。母は、はあ?って感じでしたけど(笑い)。――それから、どんな行動を?春野:浪曲師として第一線で活躍されていた国本武春師匠に、浪曲師になりたいと相談させていただいた時、「関西に春野百合子というすごい師匠がいるよ」って教えていただいたんです。師匠の浪曲の音源もいただいて、聞いてみたら格好いいなって。 ちょうどそのころに談志師匠に、浪曲師になりたいということは言わずに、「浪曲を聞くなら、どなたがおすすめですか?」って聞いたら、「女流ならやっぱり、春野百合子だね」とおっしゃって。“談志も認める春野百合子”というのも、後押しになったのかもしれません。――そして、弟子入りすることに。春野:東京から大阪に行って、国立文楽劇場の楽屋まで押しかけて「弟子にしてください」と。師匠は、東京から浪曲やりたいって来られても、どうせ続かないだろう、って思っていたようで、正式に弟子と認めていただくまでに半年かかりました。  浪曲師が長者番付のトップ3取っていた頃だったら、声がいい人はみんな浪曲師になる、という時代もありましたけど。今は、浪曲ってなに?って時代ですから。食べていけるかわからないのに、と武春師匠にも言われました。 でも私は、やっと一生やっていきたいと思えるものに出会えて嬉しかったので。そう思えるものにはなかなか出会えない、ということもわかっているので、これを絶対手放したくないのはありました。――それから、東京から大阪に通うことに。春野:1か月に1回か2回、夜行バスで大阪に行っていたんですけど、半年くらい師匠にお稽古していただくと、もっと早く上手になりたいという気持ちが強くなってきました。半年の間に家庭教師のアルバイトをしてお金を貯めて、大阪に引っ越したんです。――弟子入りの修業中、収入ゼロ?春野:そうです。なので、最初は貯めたお金で、岸和田にウィークリーマンションを借りました。お金がないので、お買い物をするのは2桁縛り、99円以下と決めていました。 私が借りてたウィークリーマンションって、光熱費ただで使いたい放題でした。でも、寒い1月に移り住んで、温度を30度の強にしても、隙間風が入って寒いんですよ。だから毛布を被りながら、師匠の浪曲を聞いて稽古をしていました。浪曲って譜面が一切ないんです。どこで伸ばして、どこで止めるのか、ひたすら聞いて覚えるしかない。――大阪に来て、頭を丸刈りにしたそうですね。春野:3mmに刈りました。ケイコ先生ということを誰にもばれたくなかったんです。私の人生、ちゃんとゼロからスタートするんだという決意でした。携帯を解約して、交友関係もリセットして、誰とも連絡を取りませんでした。――浪曲だけで食べていけるようになったのは、大阪に行って何年後?春野:初舞台から2、3年後です。お陰様で、今では年間200ステージくらい、舞台に立たせていただいています。――『電波少年』での経験は今、生きていますか?春野:正直、浪曲師になって舞台に立ち始めたばかりの頃は、司会者に、“なんと、あの進ぬ『電波少年』のケイコ先生が浪曲師になって”、と言われるたびに、なんでそんな余計な事言うんだって思っていました。でも、たくさんの人に浪曲を聞いてほしいと思うようになってから、ケイコ先生やっていて本当によかったって。 それがきっかけで浪曲を聞いてくれるようになった人もいっぱいいますしね。今ではすごくありがたいなって思っています。【春野恵子(はるの・けいこ)】7月22日生まれ。東京都出身。『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)の企画「電波少年的東大一直線」でブレイクし、その後、バラエティーやドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)などで活躍。2003年に女流浪曲師・春野百合子に師事し、春野恵子となる。3月1日、大阪市北区のROYAL HORSEで『春野恵子の洋楽一直線!~浪曲POPS偉人伝 The Live~』が行われる。
2016.02.27 07:00
NEWSポストセブン
談志VSたかじん 収録で喧嘩勃発し番組お蔵入り事件を再録
談志VSたかじん 収録で喧嘩勃発し番組お蔵入り事件を再録
 昨今、芸能界も何かとうるさくなり、破天荒型の芸人はどんどん居心地が悪くなっている。そんな中でも最後まで破天荒を貫いたのが、立川談志とやしきたかじんだが、その2人が、テレビ番組で直接相まみえたことがある。しかし案の定、現場は修羅場と化した。立川談志:「品のねえ番組だなあ」やしきたかじん:「文句あるんか!  やるっちゅうなら 表に出んかい!」【出典:「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」(小学館)ほか】 1995年、読売テレビ『たかじんnoばぁ~』に談志が出演した際のこと。下ネタトークが始まると談志は「品のねえ番組だなあ」と吐き捨てた。この毒舌にMCのたかじんが激昂。声を荒らげ、灰皿を投げつけたという。そこで収録は中止。当然のちに発売されたDVDボックスにも収録されることはなかった。※SAPIO2016年2月号
2016.01.25 07:00
SAPIO
ビートたけし 談志など強烈個性の実在人物役で起用される訳
ビートたけし 談志など強烈個性の実在人物役で起用される訳
 特別ドラマ『赤めだか』(TBS系・12月28日放送)で2011年に亡くなった落語家・立川談志さんを演じることで話題が集まっているビートたけし。お笑いでもなく、監督でもなく、俳優としてのたけしを考えてみたい。コラムニストのペリー荻野さんが綴る。 * * * ビートたけしといえば、言わずと知れたお笑い界の大御所にして、世界的映画監督だが、あらためてたけしを「俳優」として見てみると、「実在人物ドラマのキング」という側面が浮かんでくる。 衝撃だったのは、1983年のTBSドラマ『昭和四十六年大久保清の犯罪』で、実在の連続殺人犯を演じたこと。その二年後には、やはり実際の事件を題材にした『イエスの方舟~イエスと呼ばれた男と19人の女たち』に主演。「娘を返せ」と声をあげる親族、マスコミに叩かれても「おっちゃん」と彼を慕う女性たちを受け入れた主人公という複雑な役側を演じた。 1989年には、そのまんま東原作の『ビートたけし殺人事件』で、自分自身として登場。その後、『美空ひばり物語』では、ひばりを陰ながら応援した山口組の田岡一雄組長、なかにし礼の原作の『兄弟~兄さん、お願いだから死んでくれ!』では、豊川悦司演じる弟に巨額の金をせびり食い物にする兄などを演じている。 実在人物を歴史上の人物にまで範囲を広げれば、『忠臣蔵』の大石内蔵助、『御存知!鞍馬天狗』では、新選組の近藤勇、『あの戦争はなんだったのか』では東条英機を演じている。ちなみに映画『御法度』では、新選組の土方歳三役だった。新選組の表の顔である近藤と、非情な副長として組を陰で引っ張った土方、まったくキャラが違うと言われる両方の役を演じた俳優はとても珍しい。 たけしの実在ドラマの特長は、社会的に話題なった問題作や巨匠監督作が多いこと。『イエスの方舟』は社会派作品として評価され、昭和60年度文化庁芸術祭芸術作品賞を受賞しているし、『兄弟』も民間放送連盟賞優秀賞など、受賞作品も多い。また、中井貴一が演じる鞍馬天狗と一騎打ちを繰り広げた『御存知!鞍馬天狗』は市川崑、『御法度』は、早くからたけしを俳優として起用した大島渚監督作品だ。 強烈な実在人物になぜ、ビートたけしが起用されるのか。それは、たけし自身の強い持ち味が、実在人物の存在感やエピソードにぶつかっても負けないからだろう。 その典型例がまもなく放送される『赤めだか』。ここでたけしは、主人公の立川談春(二宮和也)が入門する立川談志を演じている。ただでさえ、実在の人物を演じるのは大変だと言われる上に、談志といえば独自の落語世界を作り上げた天才肌。視聴者にも鮮烈な記憶を遺す存在である。半端な俳優が演じたら、「似てない」と即座に目を三角にされるところだ。 しかし、その談志をたけしが演じ「バカ野郎!」と声を出すのを聞いてみると、なぜか「まあ、これもアリか」と思えてくるのである。談志に似ているのかと言われれば、全然似てないし、たけしはたけしのまま。思えば、これまでたけしが演じてきた実在人物も本人役を除けば、ひとりも似ていなかった。それでも引っ張られてしまうのは、「ビートたけしがこの役をやったらどうなるか」という興味を起こさせる存在だからだ。 市川崑督も大島渚監督も、みんな「この実在人物をやってるたけし」を見てみたかった。その意味で、ビートたけしは、特異な俳優といっていい。
2015.12.23 07:00
NEWSポストセブン
【書評】有名評論家への辛めながら心のこもった追悼が印象的
【書評】有名評論家への辛めながら心のこもった追悼が印象的
【書評】『レクイエムの名手 菊地成孔追悼文集』菊地成孔著/亜紀書房/1800円+税【評者】坪内祐三(評論家) 山下洋輔や坂田明らを始めとしてジャズミュージシャンには名文家が多い。菊地成孔もその一人だ。ただし山下氏や坂田氏の名文が、その音楽と同じく、破調であるのに対し、菊地氏は、破調ももちろん、オーソドックスな名文家でもある。その「オーソドックスな名文」が冴え渡るのは追悼というジャンルであり、そのことを本書『レクイエムの名手』が証明している(あえて「名手」と名乗るところが菊地さんらしい)。 五十本以上の追悼が収められているが、ジャズ関係者(その中には植木等、谷啓、桜井センリと言ったクレイジー・キャッツのメンバーも含まれる)、肉親、格闘家(カール・ゴッチ、エリオ・グレイシー、三沢光晴)さらには立川談志、団鬼六、加藤和彦、今野雄二といった人びとだ。 感銘(あえてこのような凡庸な言葉を使いたい)を受けたのは「追悼 忌野清志郎」だが、個人的に一番印象に残ったのは「ウガンダ・トラ死す」だ。そうか菊地成孔はウガンダ・トラのバックバンドにいたのか(私はウガンダ・トラがドラムだったビジー・フォーのステージを学生時代に高田馬場駅前にあったトリス・パブ「ニューファンタジア」で見ている)。 印象と言えば、中山康樹へのかなり辛口の、しかし心のこもった追悼も(ロックオヤジである私が中山康樹のロック評は楽しめてもジャズ評は楽しめないわけがわかった──中山康樹もロックオヤジだったのだ)。 もっとも多く追悼されているのはフリーライター・エディターで二〇一二年一月三十一日に急逝した川勝正幸の四本だ。その一本目は、「友人であり、日本一のポップ中毒患者である川勝正幸さんが亡くなりました。午後いちで報を受け、誤報だと信じて事実確認をしていたのですが」と書き出されるが川勝氏は亡くなるまでの八年間、菊地の行なったすべてのイベントやライブだけでなく、著作やブログや媒体露出をおさえていたという。※週刊ポスト2015年12月25日号
2015.12.19 16:00
週刊ポスト
『下町ロケット』好演の立川談春 談志の言葉でドラマに進出
『下町ロケット』好演の立川談春 談志の言葉でドラマに進出
 技術者たちのこだわりがつまった夢を叶えるまでの物語に、毎週胸が震える『下町ロケット』(TBS系)。前半の完結となる第5話では、平均視聴率20.2%を記録した。 そんな人気ドラマで、佃航平が社長を務める『佃製作所』の経理部長・殿村直弘。不平不満をもらさず、資金繰りに窮する佃らを救おうと奔走する。 演じる落語家の立川談春(49才)にとって、今作がドラマ出演3本目。それにもかかわらず、彼の熱演は、見ている者の胸に訴えかけてくるものがある。それはテレビ界で働く人たちの間でも噂になっているようだ。「談春さんにドラマに出演してほしいって思っているプロデューサーは多いと思いますね。最もチケットが取れない落語家として知られていた彼がテレビに出るようになったのは、師匠の教えを守っているからなんですよ」(テレビ局関係者) 師匠とは2011年に亡くなった立川談志さん(享年75)のこと。 談春は、高校を中退して談志師匠のもとに弟子入り。新聞販売店に住み込みで働きながら前座などに出ていた。「お金がないから、2日に1回のご飯ってこともあったそうで、半年で18kgもやせたそうです。その姿を見た談春さんのお父さんがすごい剣幕で怒ったそうで…“談志の野郎、殺してやる”って言ったこともあったほど。今じゃ笑い話ですけどね、落語の世界っていうのはそれだけ大変なものなんです」(前出・テレビ局関係者) その談春がテレビ出演を始めたのは、かつて談志師匠に「他の分野も見てみろ」と言われ、ミュージカルに出演した経験があったから。「談春さんは“演技は噺家にとって、いい勉強になる”と思ったそうです。それ以来、すべての経験は大好きな落語のため、と思って仕事に取り組むようになった。 だから師匠が亡くなったことで落語界が寂しくなりましたから、彼の中では“今度は自分が盛り上げていかなくては”と考えたんでしょう。ドラマに出れば、彼を通じて落語に興味を持つ人も出てきますからね」(前出・テレビ局関係者) そんな談春との共演を心待ちにしているのが、後半の『ガウディ計画編』のキーパーソンとして出演が決まった今田耕司(49才)だ。「もともと今田さんは、“お笑い芸人はお笑いの土俵で勝負するべき”という考えの持ち主。“芸人なのに演技や歌などあちこちに手を伸ばしてやるのは違う”って思っていたそうです。それが談春さんと出会って考え方が変わったそうです。お笑いのことを考えて、貪欲にいろんな仕事にチャレンジしていこうって。ともかく、今田さんは、談春さんとの共演が何よりの楽しみのようですね」(お笑い関係者)※女性セブン2015年12月3日号
2015.11.22 16:00
女性セブン
下町ロケット出演の立川談春 敵にも味方にも見える存在感
下町ロケット出演の立川談春 敵にも味方にも見える存在感
 第3話の視聴率が18.6 %と、今期ドラマの最高を記録した『下町ロケット』(TBS系)。脇役ながら抜群の存在感を発揮しているのが、立川談春だ。落語家でありながら、本職の俳優たちを食ってしまうほど。ほかにも落語家たちの活躍が目立つ今期ドラマ。“落語家俳優”についてコラムニストのペリー荻野さんが綴る。 * * * 最近、ドラマで落語家が活躍している。その筆頭は、『下町ロケット』の立川談春だ。下町の小さな製造業「佃製作所」に白水銀行から出向して経理を担当している殿村(談春)は、夢を追いかける技術者社長の佃航平(阿部寛)の言動を常に冷ややかにチェック。熱血営業社員らとも対立しがちだったが、大手企業から不正な特許侵害裁判を起こされて会社が倒産のピンチになると俄然存在感を発揮する。 そして劇的な勝利ともいえる裁判の結果、56億円もの和解金が入ることになり、大喜びをする佃社員の前でただひとり「確かに当面の資金難は免れました。しかし…」と会社がまだ安泰でないことを冷静に分析。「とてもあぐらをかいていられるような状況ではない」ときっちり話すのである。 このシーンを見ていて、「さすが」とうなった人も多いはず。なにしろ、この場面だけでざっと50秒のひとりしゃべり。セリフの量は大変なものだと思うが、よどみなくすらすら~っと届いてくる。さすが話芸の人である。 さらに見せ場は続く。和解金の話を聞きつけ、さっそく佃にやってきた白水銀行の支店長根木(東国原英夫)と融資課課長柳井(春風亭昇太)との対面だ。談春VS昇太の落語家対決。柳井は佃の開発した製品について「利益を生まない開発品などガラクタも同じだ」と言い捨てた人物である。殿村は、危機の際に佃を容赦なく切り捨てようとした二人にきっぱりと決別を宣言する。いやー、阿部ちゃんの「あんたらみたいな腐った銀行マンがこの国の未来まで腐らせるんだ!」という啖呵もよかったけど、殿村の「お断りします!」の一言も気持ちよかったですね。 ご記憶の方も多いと思うが、談春は昨年、同じ日曜劇場『ルーズヴェルト・ゲーム』では敵方だった。敵にも味方にも見える得体の知れなさはとても貴重だと思う。 得体の知れなさといえば、朝ドラ『あさが来た』に奈良の豪商・玉利友信役で登場した笑福亭鶴瓶。嫁ぎ先の両替商加野屋のために借金をしにきたヒロインあさ(波瑠)が、これから新しい商売をして金を返すつもりだという話を聞いて、あさとじーっとにらめっこ。その結果、「目泳がへんな」と彼女の度胸を評価し、「あんた、もうじき日本一の女商人になるで」と無利息で金を用立てるのだった。商人のしたたかさと豪快さ。善人悪人の区別とは一味違うこの得体の知れなさもよかった。 思えば、ドラマ出演が多い鶴瓶はかつて『必殺仕事人V激闘篇』では悪を抹殺する仕事人でもあった。必殺シリーズには、故・古今亭志ん朝も噺家役塩八役でレギュラー出演していて、なんと悪人を得意の話芸で催眠術にかけて惑わし、抹殺するというマネのできない必殺技を見せていた。塩八は瀕死で高座に上がり死んでいく。個人的には、この志ん朝がベスト・オブ・落語家俳優である。  年末には、談春原作の『赤めだか』がドラマ化され、ビートたけしが立川談志、二宮和也が談春を演じるほか、濱田岳が立川志らく、柄本時生が立川談かん、宮川大輔が立川関西新井浩文が立川段ボールなど、俳優陣が落語家を演じる。得体のしれない演技派が大集合。どんな落語家ぶりを見せるのか!? 気になる。
2015.11.04 07:00
NEWSポストセブン
サンドウィッチマンは2007年のM-1グランプリで敗者復活から優勝
M-1復活で注目の変更点とTHE MANZAIどうなる?を評論家解説
 この冬、5年ぶりに復活するお笑いの祭典「M-1グランプリ」。漫才の腕を競い合うこの大会をステップに、これまで多くの芸人が売れっ子への道を切り開いてきた。中川家、フットボールアワー、ブラックマヨネーズら優勝者だけでなく、ナイツ、オードリー、ハライチなど決勝進出者からも多くの売れっ子芸人を輩出している。今年はいったいどんな芸人が現れるのか、ファンは待ち遠しいに違いないが、5年も開催されなかったイベントが、なぜ今になって復活することになったのだろうか。 お笑い評論家のラリー遠田さんはこう解説する。「M-1にかわって2011年から始まった『THE MANZAI』ですが、M-1ほどの存在にはなれませんでした。そのため何度かM-1復活説が流れることがあったのですが、M-1は島田紳助さんの肝いりで始まった大会。紳助さんが芸能界を引退してしまっているので、復活はないだろうと見られていました。それでも紳助さんの引退騒動のほとぼりも冷めたということで、今年復活することになったんだと思います。 復活するうえでの一番のポイントは、これまでの権威を保てるか、ということ。M-1というのは、紳助さん、そしてダウンタウンの松本人志さんという、名実ともに頂点を極めた人たちがいたからこそ、漫才チャンピオンの決定戦としての権威がありました。今回復活できたということは、松本さん他、大物を引っ張り出せるめどが付いたということでしょう」 これまでも立川談志、中田カウス、オール巨人など、誰もが認める実力者が審査員の中にいた。今年の審査員が誰になるかも注目だ。 今年のM-1の大きな変更点といえば、参加資格がこれまでの結成10年以内から、15年以内に緩和されることだ。これはM-1が開催されなかった5年間が考慮されての措置だが、ラリーさんによれば、表向きの理由以外にも、お笑い界のこんな事情があるからではないかという。「M-1が始まった頃は、漫才師は10年経ったら一人前になっていないといけないと考えられていました。自分のファン層だけでなく、子供からお年寄りまでが笑えるような芸ができていないといけない。でも今は、『10年ではまだまだ』といわれていて、みんなが面白いという芸人はだいたい10年以上のキャリアがあります。見る人の目も肥えてきて、求められる水準が上がっているので、売れるまで時間がかかるようになっているのです。 昔は面白ければ10年以内で売れていたけれども、今は10年以上、中には20年ほど経ってから売れる人も少なくありません。そんな事情もあって、制限を結成10年まで下げきれなかったのではないかと思います」 確かにこのところ、バイきんぐやハマカーン、博多華丸・大吉など、遅咲きの芸人が多い。こうした素材がまだどこかにいることを考えれば、15年でも“若手”と呼べるのかもしれない。 一方、M-1復活の裏で気になるのは、THE MANZAIはどうなるのか、という点だ。テレビ局は違えど、どちらも吉本興業が主催者となっているイベント。今年のTHE MANZAIは、まだ開催されるかどうかも判明していないが、廃止されてしまうのだろうか。「目指す頂点が2つあるというのは、実は若手芸人にとってはややこしいことです。どちらに力を入れたらいいのか分からない。そのためM-1は実力を競う大会として、THE MANZAIは特番として存続していくのではないかという共存説があります。M-1は、失敗できない一発勝負の緊張感があるコンテスト形式。一方、THE MANZAIはコンテスト形式ではなく、リラックスした雰囲気の中での漫才特番。共存する場合はそのようになるのではないでしょうか」(ラリー遠田さん) 帰ってくる国民的お笑いイベント。ニュースターの誕生はあるか?
2015.10.26 07:00
NEWSポストセブン

トピックス

ヤクルトの若き主砲・村上宗隆(時事通信フォト)
ヤクルト・村上宗隆が史上最年少40号!「外れ1位」が清宮幸太郎をはるかに凌ぐ理由をスカウトが説明
NEWSポストセブン
福岡国際マラソンでは早大、エスビー時代を通じて優勝4度(写真は1983年/時事通信フォト)
瀬古利彦、恩師・中村清監督との衝撃の出会い「砂を掴み、むしゃむしゃと食べ始めた」
週刊ポスト
プロレス総選挙
今回は「プロレス総選挙」 なぜテレ朝は『○○総選挙』を放送し続けるのか
NEWSポストセブン
役者として急上昇中(時事通信フォト)
『石子と羽男』有村架純・中村倫也の間の「おいでやす小田」 名バイプレーヤーの季節到来か
NEWSポストセブン
かたせ梨乃が語る五社英雄監督「アメとムチの使い分けが上手な“父”でした」
かたせ梨乃が語る五社英雄監督「アメとムチの使い分けが上手な“父”でした」
週刊ポスト
インタビューに応じた女子大生
「18歳女子大生」独占インタビュー【第1回】吉川赳議員のついたウソ「私の年齢に食いついた」「愛人契約しないか」
NEWSポストセブン
吉川議員の名刺を手にする女子大生
「18歳女子大生」インタビュー【第2回】吉川赳議員はホテルで「揉んじゃって御免なさい」「おじさんムラムラしちゃった」
NEWSポストセブン
背番号「12」を付けていた柴田貴広(現・大東文化大3年。撮影/藤岡雅樹)
佐々木朗希・高校3年の夏【前編】岩手大会決勝で投げた「背番号12」の思い
週刊ポスト
幹部補佐になっていた
「好きで好きで仕方なかったから」刺されたホスト、歌舞伎町で「幹部補佐」に昇進していた
NEWSポストセブン
松田聖子を目撃
松田聖子、沙也加さんの初盆に“もう1つの遺言”と「新しいお墓」への願い
女性セブン
「同伴的なので」と自分の意思を伝えた吉川議員
「18歳女子大生」インタビュー【第3回】吉川赳議員から大量の「LINEメッセージと電話」
NEWSポストセブン
中林大樹の姿を目撃
竹内結子さん三回忌 中林大樹が子供のために決断、家族3人新生活は「海辺の街」で
女性セブン