芸能

鈴木京香、石田ひかり、岡本綾……朝ドラ女優の明暗くっきり

 テレビの視聴率低迷が進む中、『梅ちゃん先生』が平均20%を記録。戦後復興期の医師役を演じる主演、堀北真希への評価が高まっている。

 かつては、「これを観ないと一日が始まらない」といわれたNHKの連続テレビ小説。1961年の第1作『娘と私』から数えて、計86作品に及ぶ。朝ドラは全国各地、本編だけでも週6日放送されるとあって、出演女優の知名度を一気に押し上げる力を持っている。

 また、そこは演技の訓練学校でもある。放送は基本6か月間だが、撮影は8か月間に及ぶ。放送評論家の松尾羊一氏が話す。

「撮影は毎日朝から深夜まで。自分の両親ほどの年齢のベテラン共演者から演技指導が行なわれるわけです。最初は演技がぎこちなかったヒロインも、回を重ねるごとに様になってくる」

 かくして名実ともにグレードアップを図れる朝ドラへの出演。だが、振り返ってみると意外にもその後の「勝ち組」と「負け組」がくっきり。見た目や実力だけでは長くは続かないし、成功もできないだろう。

 ここでは6人の朝ドラヒロインたちの、当時とその後を紹介しよう。

■『君の名は』(1991年4月~1992年4月)
【平均視聴率】29.1%
【ヒロイン役】鈴木京香

 真知子と春樹の再会劇を描くラジオ番組のテレビドラマ化。当時デビュー3年目の22歳。その後はドラマや三谷幸喜監督の映画で主演を務める一方、2010年にはNHKとしては異例の濡れ場のあるドラマ『セカンドバージン』に主演し、人気を不動のものに。

■『チョッちゃん』(1987年4~10月)
【平均視聴率】38.0%
【ヒロイン役】古村比呂

 1985年、映画『童貞物語』のヒロインで芸能界デビューし、2年後、黒柳徹子の実母の自伝をもとにしたストーリーでの大抜擢。1992年、布施博と結婚するが、夫の不倫から2009年に離婚。女優業を続けるが……。

■『ひらり』(1992年10月~1993年4月)
【平均視聴率】36.9%
【ヒロイン役】石田ひかり

 アイドル時代を経て当時20歳、相撲好きのヒロインを演じる。半年後に“月9”ドラマ『あすなろ白書』に主演。2001年にはNHK局員と結婚し、現在、2児の母のかたわら、ラジオのパーソナリティも務める。

■『オードリー』(2000年10月~2001年3月)
【平均視聴率】20. 5%
【ヒロイン役】岡本綾

 ドラマ『3年B組金八先生』で脚光を浴び、朝ドラに抜擢。映画に人生を捧げる女優役を演じた。その後、順調に女優業を歩むかと思われたが、2006年に中村獅童との不倫密会が発覚。その後はオーストラリア人男性と結婚し、2007年5月に芸能界から引退。

■『おしん』(1983年4月~1984年3月)
【平均視聴率】52.6%
【ヒロイン役】小林綾子・田中裕子

 朝ドラ史上最高視聴率を誇った番組。子供時代のおしんを演じた小林綾子はこの役のイメージが強すぎ、その後あまり役に恵まれなかった。一方、少女期を演じた田中は1989年に沢田研二と結婚、2010年には、紫綬褒章を受章するなど公私ともに順風だ。

※週刊ポスト2012年7月13日号

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト