――自作されている衣装も、昭和のアイドルの影響が強いのでしょうか?
町:ライブ活動を始めたころは、古着などを買って組み合わせていました。一年ぐらい経ってから、着たいデザインを自分で縫っています。昔のアイドルの衣裳とまったく同じようには作れないんですが、かわいいと思った色づかいや、大きな襟を頑張って作っています。この間イベントに来てくれた3歳ぐらいの女の子は私と同じ衣装を着ていたんですよ。お母さんが作ったそうなんですが、私よりも上手に作られていました(笑)。
――最近のアイドルの衣装と昔のものでは、どんな点が違うのでしょうか?
町:昔はドレスやワンピースが多いですよね。ドレスなど長い丈のものを着ていたら激しく踊れないから、今のアイドルではなかなか見られません。
――今の町あかりさんとしての曲には多感な世代の女の子の正直な物語を歌うものが多いですが、今後も同じテーマで作り続けるのでしょうか?
町:それはしたくない、そうならないようにしたいと思います。成長や変化をしたいです。昔は歌手の成長にあわせて曲も変化させていたものが多いんです。デビューのころは16歳の女の子の気持ちを歌っていて、成長に合わせて曲の内容もお姉さんにしていた。「町あかり」も同じように、成長する歌手にしたいと思っています。
――今後は「町あかり」以外にも曲を提供する可能性があるのでしょうか?
町:お話しがあれば、今のアイドルの人に曲を書いてみたいですね。それから、俳優さんにも曲を提供してみたい。最近の俳優さんは、音楽活動をされるときはミュージシャンとして別の顔になります。でも昔は、西田敏行さんのように俳優さんのまま素朴に歌っていらっしゃることが多かったと思うんです。歌うのが専門でない俳優さんに曲を書いてみたいですね。
町あかり(まち あかり):1991年5月28日生まれ。東京都出身。高校在学中に曲づくりを始め2010年8月新横浜Bell’sでライブ活動開始。2013年「MUSICるTV」(テレビ朝日)で前山田健一と綾小路翔に激賞され第1回もし売れ大賞受賞。今年3月に大学卒業&小学校教諭一種免許状取得予定。2月23日にEggman tokyo eastでワンマンライブ「町あかり被害者の会~頭から離れない」開催。好きな絵本は『こんとあき』(林明子、福音館書店)。