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プロ野球選手名鑑 有名選手が「好きな女性欄」書かない理由

 プロ野球の選手名鑑は数あるが、ユニークな情報で当の選手たちも楽しみにしているのが「好きな女性欄」なのだという。今年は、「上戸彩」「北川景子」など、今をときめく女優の名前が目立つ。

「かつて『檀ふみ』と書いた中日時代の田尾安志は、年末の歌番組で共演した時に、“ありがとう”といわれて話がはずんだそうです」(ベテラン記者)

 ただ最近は、有名選手になればなるほど固有名詞を挙げなくなるようだ。

 日本ハム・大谷翔平が「明るくて爽やかな人」と書けば、阪神・藤浪晋太郎は「一緒にいて落ち着く人」などとうまく逃げる。中には日本ハム・斎藤佑樹の「キャッチャーみたいな人」という珍回答もあったが……。

 そして特筆すべきは昨年、元日テレアナの森麻季とスピード離婚した巨人・澤村拓一。巨人の他の主要選手がちゃんと回答しているなか、彼だけ空白だったのは意味深だった。スポーツ紙記者が語る。

「(「好きな女性欄」では離婚した同僚選手の元妻の名前を答えるなど)イタズラ好きの元広島・阪神でプレーした金本知憲氏の影響か、女性欄に特徴があったのは、かつての広島ですね。森笠繁は『藤崎詩織(ときメモ)』と書いて、ファンに衝撃を与えた。

 ときメモとは1990年代に大ヒットした恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』のことで、藤崎詩織はメインヒロインの名前。これをきっかけに、“ときめきメ森笠”という愛称が生まれました。

 また、新井貴浩も『山田花子』と書いて話題になったことがある」

 ちなみに広島は「愛車欄」でも異彩を放つ。他球団の選手たちが高級車を挙げる中、広島の選手たちは多くが空欄。きっと親会社のマツダを意識してのことなのだろう。

 ただ、なぜか野村謙二郎監督が「レクサス」と堂々と書いていたのは、首脳陣は別ということなのだろうか……。

※週刊ポスト2014年3月14日号

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