芸能

大河『花燃ゆ』井上真央 山口のタクシーで素人と間違われる

 1月4日から大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK総合、日曜午後8時~)が始まる。主演の井上真央(27)は、朝ドラ(2011年の『ひまわり』)と大河の両方で主演する3人目の女優(他の2人は松嶋菜々子と宮崎あおい)となり、名実ともに2015年は「NHKの顔」としてフル稼働する。

『花燃ゆ』は、幕末から明治維新にかけての日本の動乱期に長州(山口県)の萩を舞台に活動した吉田松陰ら長州藩士の姿を、彼らを支えた家族の視点から描く。井上は松陰の妹・文(ふみ)を演じる。

 注目されることになった井上だが、そんなプレッシャーを見せることなく、現場での評判は上々だという。

「とにかく勉強熱心です。事前に松陰の生家や墓を訪れ、資料もかなり読み込んでいます。脚本に対して『その時は〇〇でしたよね』と史実がしっかり頭に入っているようです。最初は方言に慣れなかったようですが、テープを繰り返し聞いてかなり上達しています。

 近年、大河ヒロインを務めた若手女優の中には演出家と折り合いが悪く撮影が滞るような女優さんもいましたが、井上さんは指示を的確に理解してくれるのでスタッフ受けは抜群です」(制作関係者)

 井上は5歳で子役デビューし、小3の時にNHKドラマ『藏』に出演。その後『キッズ・ウォー』(TBS系)でブレイクした。子役出身者に多いといわれる尊大さは一切なく、謙虚な姿勢は一貫している。

「撮影開始前のロケハンで山口に行った時、タクシーの運転手さんが井上さんに気づかずに『来年の大河はあなたと同い年くらいの女優さんが演じるからぜひ見てよ』と言うハプニングがあったのですが、彼女は笑顔で『はい!』と答えたそうです」(前出・制作関係者)

 ドラマの見どころを碓井広義・上智大学教授(メディア論)が語る。

「知名度の低い難しいヒロインを務めるのは、子役時代からNHKに出演して演技力を磨いてきた井上さんが適役。すでに朝ドラの主役を経験している彼女が今回の大役も演じきれば、国民的女優の座を不動にできるはずです」

※週刊ポスト2015年1月1・9日号

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン