だが、女子アナたちは練習終わりの16時を過ぎると華やかな姿に変身する。選手は練習後は門限までフリータイムになるため、テレビ局としてはそこで食事会や飲み会を開いて親しくなり、シーズン中も継続的に取材したい。選手が喜ぶようにその場に女子アナを呼ぶのも慣習になっているという。
「某キー局には女子アナと選手を“繋ぐ”役目をする野球担当の女性記者がいる。彼女がパ・リーグのチームの某選手に“女子アナのAさんのファンだから紹介してほしい”とお願いされたので紹介し、付き合うことになったのは有名。だから、その局はチームのインサイド情報に詳しい」(前出のディレクター)
選手を狙うのはキー局アナウンサーだけではない。
「各チーム地元の地方局のアナは毎日のように練習にくっついて親交を深めているのに、キャンプ取材になると突然現われたキー局の女子アナにかっさらわれてしまう。女同士の無言の戦いは怖いものがある」(前出のスポーツ紙デスク)
選手たちを取り囲む女の戦いは一足先に開幕を迎えている。
※週刊ポスト2015年2月20日号