「フレームがまん丸のメガネは、人とかぶらないおしゃれをしたい芸能人がこぞってかけていますが、滝廉太郎さんみたいに昭和な感じになりがちなので(笑い)、一般の人は避けた方が無難かもしれません。20代の子があえてミスマッチにやるのはかわいいけど、丸はやりすぎ感が出てしまうので、上の世代の人は、大前提としてまん丸ではなく、上の部分が少し角ばった丸風のデザインを選ぶことがポイント。最先端のおしゃれがしたい人以外は、このタイプなら、大人もかけやすいと思います」
逆にフレームが太いものは、目元が強調されるので難易度が高め。細すぎず太すぎないものが合わせやすい。主張が強い黒縁よりも、柔らかい色味のべっこうや茶色は初心者にも取り入れやすく、顔の印象を優しくしてくれる。
「いちばん難しいのが、シルバーフレーム。ショップ店員や美容師といった、おしゃれ上級者の域に入ってくると思います。でも、少しモードにもなるので、人になんと言われようと最先端を取り入れたいという人にはいいかもしれませんね」
丸顔の人は、丸メガネをかけると顔の丸さが強調されてしまいがち。いちばん似合うのは、逆三角や面長のタイプで、男性なら流行りの“塩系男子”だという。
「目鼻立ちが整った顔立ちよりも、顔が小さくて、あっさりめの顔立ちの人がなじみやすい。例えばモデルから俳優になった坂口健太郎くんは、塩系男子の代表として今すごく人気ですが、彼みたいな顔立ちは難易度の高いシルバーも似合う。ベビーフェイスの人も似合うと思います。目が大きくはっきり二重だと、メガネが小さく見えてしまいます。レンズの大きさに目がちゃんと全部おさまっていることが“昭和”にならない分かれ道。男性なら髪が長いと文豪になってしまうので、長髪より短髪、女性ならまとめ髪は顔が強調されるので、ダウンスタイルにした方がより似合うと思います」
今から丸メガネを取り入れてみたい。でもちょっと抵抗がある。という人は、プチプラブランドで取り入れるのがお勧め。
「Miu Miuやシャネルなどのハイブランドが、ちょっぴりレトロで遊び心もある、おしゃれなハズしアイテムとして丸メガネを出していますが、このトレンドは長く続かないと思うので、ZARAやH&M、Forever21などで安く買って取り入れるのがお勧めです。男の人にも流行っているので、彼や旦那さんとシェアするのもいいですよね」
着こなしは、女性ならかわいい感じのワンピースに合わせて、ちょっとおじさんぽく甘辛にしてハズすのがお勧めだと川口さん。モードな服にも合うので、モノトーンや流行りのワントーンのポイントに取り入れると、さらにおしゃれ感が増すという。
「メイクや服はシンプルで、メガネでおしゃれ度を足す感覚。かけるのに抵抗があったら、胸元やバッグにかけてポイントに。洋服を上下揃えて買うより、小物を足す方が安く済んで全身が今年っぽく見えるからお得な感じがします」