国際情報

井沢元彦氏「中韓褒めるのは嫌だが敵ながらあっぱれな点も」

 戦後70年を迎える今夏、中国・韓国の対日工作は、激しさを増している。ジャーナリスト・櫻井よしこ氏と作家・井沢元彦氏が、中韓両国の欺瞞に対し、日本の採るべき道を語り合った。

櫻井:中国・韓国は、この夏を、国際世論を味方につける絶好の機会と捉えていることでしょう。来る9月3日、中国の抗日戦争勝利記念日において「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70周年」の式典が開かれますが、「大嘘の祭典」以外の何ものでもありません。

井沢:そもそも旧日本軍と戦ったのは共産党ではなく、国民党ですからね。

櫻井:共産党軍は日本軍の姿を見ると逃げていたわけでしょう。中国共産党の主張の大前提が虚構そのものです。いまもその大前提を土台にして嘘を積み重ねています。たとえば、習近平主席は南京大虐殺の犠牲者を30万人以上と主張しています。この「以上」が曲者で、中国の宣伝工作の影響を受けたアメリカの出版社の教科書では40万人に増えています。

 史実を曲げている点は、韓国の慰安婦問題も同様です。韓国の教科書には20万人の朝鮮半島の女性が性奴隷にされ、証拠隠滅のために殺された「物語」が記されています。この物語を受けて中国にも実は20万人の慰安婦がいたという虚構の「新事実」を中国が主張し始めました。慰安婦強制連行40万人説という新たな嘘が生まれようとしています。

井沢:中国政府のトップは留学経験がある人も多いので一党独裁が時代遅れであることは分かっているはず。でも、それを言えば自分の立場が危うくなる。下手をすると、殺されてしまうかもしれない。だから、いまの形で維持するしかないと思い定めている。

 そのためには、自分たちが日本軍国主義を倒して、人民を救ったという嘘を言い続けるしかありません。敵である日本軍国主義は徹底的に悪辣なほうがいい。だから、嘘も捏造した事実もどんどん宣伝しているんです。

櫻井:世紀の大陰謀ですね。

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