美智子さまは音楽に精通されていることでも知られるが、ピアノやクラシック音楽の印象が強い。
「毎年夏の静養中に、『草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル』でピアノの腕前を披露されていますし、陛下が弾かれるチェロとデュエットされることもあると聞きますから、そのイメージが残るのでしょう。ですが、民謡や琉球音楽から、タイやベトナムといった海外の音楽にも、造詣が深くていらっしゃいます」(前出・宮内庁関係者)
今年1月、美智子さまは『コカリナ20周年記念コンサート 歓喜の歌』という演奏会を鑑賞された。
「その日、アンコールで唱歌の『故郷』を演奏したところ、客席で美智子さまもご一緒にコカリナを合奏してくださったのです」
そう明かすのはコカリナを日本に紹介し、その演奏家でもある黒坂黒太郎さん。オカリナやリコーダーに似たハンガリー生まれの木製笛で、美智子さまはコカリナ歴15年以上だという。
「御所にお伺いして、指導させていただいたこともございました。お小さい頃からさまざまな音楽に慣れ親しまれていらっしゃったからでしょうか、美智子さまはすぐにお上手に奏でられていました。コカリナの演奏には人柄が出るといわれますが、とても優しい音色でした」(黒坂さん)
ご多忙の中でも、美智子さまの周囲には、豊かな音色が響きわたっている。
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年7月28日号