「小池さんが大バクチを打ったといわれていますが、私はそうは思わない。あれが40代や50代だったら当選していなかったのではないでしょうか。政治家としても防衛大臣などキャリアを積んだ上での、きちんと時機を読んだ出馬だと思っています。

 とにかく私は日本の政治家の半分が女性になればいいと、前から思っているんです。そうしたら本当にいい国になる。この国は老人には『高齢者向け給付金』なんかでお金をばらまくのに、女性と子供には厳しい。なぜなら子供は票を持っていないから。男の国家は絶対何もしてくれない。でも、子供のことや国の今後を考えるのであれば、教育は無償であるべき。たとえば国立は、小学校から大学まですべて無料にしていただきたい。そんな女性と子供にやさしい世の中を作ってくれることを期待してます」

 50才を超え、子育ても一段落した今、西原さんは自分の半生にふと思いを馳せることがある。

「私は一生、男性に殴られる人生だと思ってた。安いアパートに住んで、洗濯機は二槽式しか買えないんじゃないかと思ってた。けど今子供がいて、仕事もあって、恋人もいて、幸せですね。(恋人の高須)克弥くんからは『それは自分がちゃんと耕した畑だからなんだよ』と言っていただきました。若いうちは嵐のように、さまざまな不条理なことが起こる。だから醜い争いもしなきゃいけない。でもそれをちゃんと闘ってきたから、今、いい畑になって、よく熟した実を手に入れることができたんだよって。“熟年”とはそういうことなのだろうと思います」

※女性セブン2016年9月8日号

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