斉藤:登場した初期にメールが来て、「素晴らしい。ああいう始まりでバッチリです」というメールをいただきました。返事をしなかったんですけど(笑い)。なぜかというと、まだまだ阿茶は未知数だったので、そこで「ありがとうございます」と言ってしまうのもどうかなと思ったんですよね。この褒め言葉は、自分の「頑張ろう」という気持ちのために取っておこうと思いました。
――ほかにもメールのやりとりはありますか?
斉藤:ほかに印象的なメールは、ハロウィンの時期に機関車トーマスの被り物をした三谷さんが、息子さんと一緒に歩いている写真(笑い)。ちょうど『真田丸』の撮影が始まった頃だったから、脚本を書いているはずなのに、意外と余裕があるのね、って感じました(笑い)。
――よくお話をされる役者は?
斉藤:豊臣方でいうと、石田三成役の山本耕史君。彼のことは子役時代から知っているんです。彼はゲーマーで、甲冑を着たまま携帯ゲームをしていたりするので、「1日どれくらいプレイするの?」「課金はしてないの?」とか、そんな話をします(笑い)。
真田方でいうと、まさみちゃんです。一緒にご飯食べに行こう話すのですが、お互い忙しくて実現しないんです。彼女は特に飲食店に詳しいので、「収録の後に渋谷でおいしいものを食べたいんだけど、どのお店に行けばいい?」とメールをすると、「ここおいしかったよ」という返事をくれますよ。
【斉藤由貴(さいとう・ゆき)】
1966年9月10日生まれ。神奈川県出身。1984年、第3回「ミスマガジン」グランプリ受賞で芸能界入り、翌年『卒業』で歌手デビュー。同年『スケバン刑事』(フジテレビ系)にて、連続ドラマ初主演。歌手活動と並行してドラマ、映画、舞台などの女優業に力を入れているほか、幅広い分野で活躍している。
◇NHK大河ドラマ『真田丸』
毎週日曜、NHK総合20時、BSプレミアム18時放送。後世に真田幸村の名で「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と評されることになる、真田信繁の成長物語。三谷幸喜脚本。