芸能

さだまさしが被災地支援基金を立ち上げたきっかけ

年間100回以上のコンサートを行なうさだまさし

 さだまさし──日本一旅をしている歌手と断言してもいいかもしれない。1976年にソロ歌手となってから積み上げたコンサート回数は4200回以上で、もちろん日本人断トツの1位。単純計算で、年間100回以上のコンサートを行なっていることになる。

 10月の終わり、多忙を極めるさだが、スケジュールの合間を縫って北海道・南富良野町を訪れていた。

 さだは早速、友人である医師の鎌田實氏とともに、今夏、台風10号など3つの台風に襲われ、堤防が決壊した空知川(そらちがわ)の河川敷を見て歩く。さだ自身が主題歌を手がけた、倉本聰の名ドラマ『北の国から』(1981年~/フジテレビ系)の第1回で、田中邦衛演じる五郎が初めて口を開いた言葉が、「空知川だ」。この台詞から、物語は始まった。

「あの空知川が氾濫したと聞いて、驚いたし、胸が痛んだ。音楽は微力だけど無力じゃない。少しでも、南富良野の方たちを元気づけられたらと思って、ここに来たんです」

 ほぼ毎月1度放送される、『今夜も生でさだまさし』(NHK総合テレビ)。各地方から生放送されるのだが、今回、富良野市で放送されることになった。さだはこれを機会に、隣の南富良野町で町民のための支援コンサートを開くことにしたのだ。

「こういうところに来るのって、親切の押し売りみたいで嫌だなっていう気持ちも、正直あるんです。かといって、被災後すぐにしゃしゃり出ていっても、僕には何もできません。足手まとい以外の何ものでもない。僕には、皆が幾分落ち着き、明日を見る余裕が出てきた頃に、大して役にも立たない応援歌を歌うことしかできないのです」

 実際のコンサート会場となった南富良野小学校体育館には、人口2611人の約5分の1、500人が詰めかける大盛況だった。

 70歳を超えた高齢者が、さだの軽妙なトークに肩を振るわせて笑い、未就学児の子供たちは、わが庭の如く、会場を走り回った。さだの歌に感極まって泣いてしまう人もあった。町の体育館には、笑いがあり、涙があった。そして希望が満ちようとしていた。

関連記事

トピックス

米・ニューヨークで開催された全米野球記者協会(BBWAA)主催の晩餐会に大谷翔平選手と妻の真美子さんが出席(共同通信)
《大谷翔平と晩餐会に出席》真美子さんが選んだイヤリングは1万6500円! 庶民的プライスながらセンス溢れるさすがのセレクト
NEWSポストセブン
中道改革連合の松下玲子氏(時事通信フォト)
《「中道改革連合」が大混乱》菅直人元首相の後継・松下玲子氏「原発再稼働反対です」の炎上投稿の背景に燻る “立憲左派の党内造反”、外国人住民投票権提案で過去に炎上も
NEWSポストセブン
八角理事長(左)の胸中は…(右は白鵬氏/時事通信フォト)
八角理事長は白鵬氏の「日本相撲協会との連携」発言をどう受け止めたのか? 「アマチュアを指導していくのが私たちの役目」の真意は
週刊ポスト
昨年7月に遺体で発見された女優・遠野なぎこ(右・ブログより)
遠野なぎこさん(享年45)が孤独死した自宅マンションの一室に作業服の「特殊清掃」が…内装一新で「新たな入居者の募集へ」
NEWSポストセブン
11の宗教団体に緊急アンケートを実施(創価学会/時事通信フォト)
《11大宗教団体緊急アンケート》高市政権と「中道」の評価は? 長年のライバル関係ながら新党を支援する側に立つ創価学会と立正佼成会はどうするのか
週刊ポスト
書類送検されたことが報じられら米倉涼子
米倉涼子、近く表舞台に復帰へ…麻薬取締法違反の容疑で書類送検も「一区切りついたと認識」で進む映画の完成披露試写会の最終調整 メディアの質問はNGに
NEWSポストセブン
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された事件で1月21日、元交際相手の大内拓実容疑者(28)が逮捕された
“ストーカー魔”大内拓実容疑者の事件当日の足どりを取材 ツーリング仲間の母親は「悪い子じゃない」「友達だったことは間違いないですが…」 《水戸市・ネイリスト女性刺殺》
NEWSポストセブン
年頭視閲式に出席された皇后雅子さま(2026年1月23日、撮影/JMPA)
《品位と品格を感じる》雅子さま、10年前にもお召しになったロングコートでご出席 皇宮警察へのお気持ちが感じられる天皇ご一家の青系リンクコーデ
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「自宅で運動する」オフシーズンとは
《真美子さんのヘルシーな筋肉美》大谷翔平夫妻がリフレッシュする「自宅で運動する」オフシーズン…27万円の“肩出しドレス”を晩餐会に選んだ「別人級の変貌」
NEWSポストセブン
「憲法改正」議論も今後進むか(高市早苗・首相/時事通信フォト)
《改憲勢力で3分の2超の予測も》総選挙後・政界大再編のカギとなる「憲法改正」 “安倍政権でさえ改憲原案提出なし”というハードルの高さ 高市首相に問われる決意と覚悟
週刊ポスト
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(TikTokより)
《歩いて帰れるかどうか不安》金髪美女インフルエンサー(26)が“12時間で1057人と関係を持つ”自己ベスト更新企画を延期した背景
NEWSポストセブン
Netflixドラマ『地獄に堕ちるわよ』にて細木数子さん役を演じる戸田恵梨香(時事通信フォト)
《出産から約3年》女優・戸田恵梨香の本格復帰が夫婦にとって“絶妙なタイミング”だった理由…夫・松坂桃李は「大河クランクイン」を控えて
NEWSポストセブン