芸能

芸能ネタ番組急増した2016年 活況は来年も続くとの予測

ワイドショーでも芸能ネタは活況(日本テレビHPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、芸能ネタが豊作だった2016年のテレビ業界を総括。

 * * *
 年末に向けて、ワイドショーでは今年を振り返る企画のVTR編集に忙しい。

 なんといっても今年は芸能ネタが豊富で、通常なら年末に1回行われる、スポーツ紙や週刊誌の記者、リポーターらを招いての座談会企画を何度も何度も見かけたものである。

 たとえば『白熱ライブ・ビビット』(TBS系)。MCがジャニーズのTOKIO国分太一と、オスカープロモーション所属の女優の真矢ミキということで、フツーなら、「芸能ネタは、やりづらい」という考えになるハズだ。が、背に腹は代えられないのか。視聴率が確実に獲れる芸能座談会を数か月に一度のペースでやっている。

 加藤浩次にハリセンボンの近藤春菜を加え、より“よしもと色”が濃くなった『スッキリ!!』(日本テレビ系)はどうか。コメンテーターにも芸能人が多いので、各所属事務所からは「芸能ネタは斬りづらい」と言われているハズである。だが、同番組では、リポーターの井上公造氏出演のコーナーがあって、ほぼ毎週、まんべんなく芸能ネタを扱っている。

 そして小倉智昭MCの『とくダネ!』(フジテレビ系)は、めったなことがない限り芸能デスクの出演はないものの、やはり大きな芸能ネタはトップで扱う場合が多い。小倉氏は、そのコメントがネットニュースに度々アップされるキャスターの一人だろう。
 
 先日、元NHKアナウンサーで、東京MXの『モーニングCROSS』キャスターの堀潤氏と女性誌の座談会で御一緒したところ、「うちは何の規制もないから、なんでもやれます」と笑っておられた。他番組にはやはり規制があるなか、芸能ネタの数字に活路を見出しているのは間違いない。

 もっとも、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のように、大物の訃報以外ほとんど芸能ネタを取り上げないワイドショーもある。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン