映画鑑賞から数日後、純一郎氏は都内のホテルでXメンバーのYOSHIKI(51才)と楽天の三木谷浩史社長(52才)が行ったディスカッションにサプライズ登場して、壇上でこう述べた。
「ほんの数日前、映画の『WE ARE X』を、ひとりで見に行ったところだよ」
「友人」や「スタッフ」ではなく彼はなぜか「ひとりで」を強調した。
純一郎氏が熱烈なXファンであることは以前から有名で、首相時代には自身が出演した自民党のCMに、Xの名曲「Forever Love」を起用している。YOSHIKIと会う前に映画を見に行くのはごく当たり前のことで、「一緒に行こう」と女性に声をかけるのも自然なことに思えるが、純一郎氏にとってそれは特別な時間だったのかもしれない。
ふたり並んで映画を見た翌週も、純一郎氏は都内でディナータイムを彼女と一緒に過ごしていた。口数が多いわけでもなくリラックスした様子であまり見たことがないほど穏やかな表情を浮かべている。デートを終えるとふたりは車に乗り込んだ。その日は、純一郎氏が彼女の住む都心の歴史ある高級マンションまで送っていった。
純一郎氏は軽く手を振りながら「じゃあ、また」と名残惜しそうに声をかけた。その呼びかけにコクリとうなずいた彼女は、車が見えなくなるまで、マンションの前でじっと立って見送っていた。
“彼女”とは浦沢敬子さん(仮名)。毎週、純一郎氏とやすらぎの時間を過ごしている60代ぐらいの品のいい女性だ。ふたりの出会いは、約40年前にさかのぼる。