「結婚当初、小日向さんはまだ23才で、やりたいことがたくさんあった。とくに音楽活動はずっと続けていきたいと思っていたが、妊娠がわかってその時は断念。でも子育ては楽しいし、田中さんがバラエティーから俳優へと活躍の場を広げていくことも、心から応援していたんです」
子育てが落ち着いて少し自分の時間ができた時、小日向は音楽活動を再スタートさせた。2011年に女性4人でバンドを結成、ベースとボーカルを担当するようになる。
「あくまで趣味の域。子育てや家事をおろそかにするレベルのものではありませんでした。ただ、どんどん外に目が向いていった感じだったと思います。芸人の妻でも子育てをしながら芸能活動を続けている人を見て、『私ももっといろいろやってみたい』って、つぶやくこともありました」(前出・小日向の知人)
たしかに昨今、出産してすぐに芸能活動を再開するママタレは多い。それに加え、田中がイクメンとして持ち上げられることにも、小日向は複雑な思いを抱くようになっていったという。
「たまに手伝ってくれるだけで嬉しかったはずなのに、“イクメン夫でいいね”と言われるたびに“本当に大変な家事や身の回りの世話、しつけや子供のお受験勉強などはすべて私がやってきたのに…”と割り切れない感情がフツフツと湧いてきたようなんです。だったら私ももっと自由にしたいと」(前出・小日向の知人)
2013年に所属事務所を退社したのも、舞台女優として活躍の場を広げるためだった。徐々に仕事を再開し、昨年初め頃から外に出る機会が急に増えていったという。
「関係者と打ち合わせしたり、外で人と会ったりすることがこんなに楽しかったのか、と思うようになったそうです。彼女の中で、子育て一本だった生活から、仕事と両立していきたいという気持ちへベクトルが大きく動いたことで、田中さんとの意見の相違が出てきたようです。
つい帰宅が遅くなることも何度かあったようです。田中さんの元に子供から『ママが帰ってこない』というメールが送られたこともあったみたいで、さすがに田中さんも怒ったとか。彼女の浮気を疑っていたとも聞きました。でも彼女にしてみれば浮気なんてしてないし、ここまで自分がメーンで子育てを頑張ってきたんだから田中さんにももう少し理解してほしいという気持ちだったんだと思います。結局、離婚は小日向さんのほうから言い始め、半年ほど前から話し合いが持たれたそうですよ」(前出・小日向の知人)
※女性セブン2017年5月25日号