フジテレビの全盛期とも言える1980~90年代には、多くのスター女子アナが誕生しました。中井美穂さん、有賀さつきさん、河野景子さん、八木亜希子さん、小島奈津子さん、内田恭子さん、中野美奈子さん、平井理央さんらは、タレント以上の知名度で、好感度も抜群。局の人気を象徴する存在として、幅広い世代から好かれていました。
これらのスター女子アナがスキルを養い、人気を獲得する上で大きかったのは、『笑っていいとも!』か『すぽると!』(または前身の『プロ野球ニュース』)への出演。出演者の中でもまれながらも、明るく気さくな姿で人気を獲得した結果、フジテレビはいわゆる“女子アナ王国”として認知されるようになりました。
しかし、2014年3月春に『笑っていいとも!』、2016年に『すぽると!』が終了したことで、女子アナが人気者になるルートが、「パンシリーズからの『めざましテレビ』出演」だけになってしまったのです。
次は記念すべき10代目の「〇〇パン」だったにも関わらず、3年間放送されなかったのは、マンネリと視聴率の低下によるところが大きかったと聞いています。実際、2010年前後から新シリーズが発表されるたびに、「今さら?」「まだやるの?」という声が飛び交っていました。
さらにこの3年間で、女子アナをタレント扱いするテレビ局への嫌悪感を示す声が大きくなり、『好きな女子アナランキング』で30~40代の中堅・ベテランアナがトップ10を独占するなど、若手女子アナを取り巻く状況が変わりました。新人女子アナをフィーチャーするパンシリーズに対するハードルが以前よりも上がっているのです。
◆『好きな女子アナ』へのランクインなし