それでも10代目に久慈アナを起用した理由は、やはり低迷が続く状況を変える看板アナが必要だからでしょう。フジテレビはかつて女子アナ王国と呼ばれていましたが、加藤綾子さん以来、全国区の知名度を持ち、『好きなアナウンサー』ランキング上位に入る女子アナは現れていません。
もともとパンシリーズの目的は、新人アナの売り出しだけでなく、実践経験を積ませて育成すること。これまでのシリーズでは、新人アナの未熟ながらも一生懸命な進行と、一歩ずつ成長していく姿が魅力となっていました。
高島彩さんや加藤綾子さん、あるいは、現在人気絶頂の日本テレビ・水卜麻美アナも含め、スター女子アナになる人は、単にアナウンスが上手いだけでなく、反応の良さと親しみやすい人柄を持ち合わせています。
毎回ゲストを迎えてトークを行うパンシリーズは、反応の良さを身につけ、親しみやすい人柄を見せる絶好機。久慈アナには、さまざまなゲストから、気づかわれ、アドバイスされ、イジられることで、スキルと人柄が磨かれるチャンスがあるのです。
◆無難よりも、やり切るインパクトを