かつて旭天鵬(現・友綱親方)が2004年1月に帰化を申請、翌年6月に日本国籍を取得した際には、モンゴル国内で「カネのために国を捨てるのか」とバッシングが起こった。
白鵬の父、ジグジドゥ・ムンフバト氏は、モンゴル相撲の横綱で同国初の五輪メダリスト(1968年メキシコ五輪、フリースタイルレスリング銀メダル)になった国民的英雄だ。
「それだけに帰化への反対の意向は強かったといいます。ただ、時天空(元・間垣親方、故人)や朝赤龍(現・錦島親方)などが相次いで帰化するなどしてモンゴル国内の理解も進み、白鵬も父の説得に漕ぎ着けたのでしょう」(同前)
白鵬は2007年、徳島県出身の紗代子夫人と結婚している。通常の帰化申請には、認定まで半年から1年がかかるとされるが、日本人女性と結婚していることから、もっと早く受理される公算も大きい。
「白鵬が日本国籍を取得すれば、その時点で一代年寄が協会の理事会で認定されると考えるのが自然です」(相撲担当記者)
※週刊ポスト2017年8月11日号