高須:それはおそらく間違いだろうね。選挙に行っていない層は、むしろ今の政権を評価している人々だと考えるのが自然だと思う。政治に興味がないから投票をしないのではなく、現状にある程度満足しているから投票しないのではないか、という側面もあるはず。若い世代はあまり選挙に行かないなんていうけど、実は若い世代ほど保守化しているというデータもあるというじゃないか。声高に反政権を叫んでいる人々は、いわゆるラウド・マイノリティーという存在。そして、投票に行かなかった人々はサイレント・マジョリティー、つまり保守層なのだと感じているよ。
野党は市民に対して投票に行くように呼びかけていたけど、もしも投票率が高くなっていたら、そのサイレント・マジョリティーが自民党に投票するだけの話だよ。野党は選挙活動をすればするほど、自分の首を絞めることになっていたんじゃないのかな。
──高須院長的には、希望の党の大西健介議員の動向も気になったようですね。
高須:そう! だって、裁判している相手だからね。僕が大西議員を訴えたのは、国会の場で高須クリニックを侮辱する発言をしたから。正直、大西議員が落選して一般人になってしまったら、もう裁判をやめようかとも思っていたんだよ。そもそも、大西議員とともに訴えた蓮舫さんも代表ではなくなってしまったしね…。でも、大西議員が当選してくれてよかった。相手が国会議員だからこそ、裁判で闘う意義があるってなもんだ。次こそは法廷に出てきてほしいなあ。待ってるよ、大西議員!
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新しいLINEスタンプにも自信たっぷりな高須院長だが、衆院選の結果には概ね納得している模様。そして、大西議員と蓮舫議員との裁判の行方も気になるところ。第2回の口頭弁論は12月に行われる予定だという。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)など。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)。