「強い言葉ですよねえ……。確かに不幸を嘆くくらいなら、自分から動くことで景色は変わるかもしれない。そういう支え合いのドラマを、私はジャンルを問わず、書いていきたいんです」
その星を集め終えた時、人はみな穏やかに逝き、満天のゴールとは何者にも冒しえない〈満点のゴオル〉でもあった。そのまるで自然に帰るような死は、決して悲しいだけのものではないはずだ。
【プロフィール】ふじおか・ようこ/1971年京都生まれ。同志社大学文学部卒。報知新聞社に入社し、高校野球等を担当。1997年退社、タンザニア・ダルエスサラーム大に留学。帰国後に小説を書き始め、2001年慈恵看護専門学校に入学。現在は京都市の脳外科兼ペインクリニックに勤務。2006年「結い言」で北日本文学賞選奨を受賞、2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。他に『トライアウト』『手のひらの音符』『テミスの休息』等。自身小4の息子を含む2児の母。156cm、O型。
■構成/橋本紀子 ■撮影/国府田利光
※週刊ポスト2017年11月10日号