つまり、岡田の結婚が許された背景には、ジャニーズに“映画俳優”という確かなレールを敷いたことや、その演技が広く高く評価されたこと、地道に、そして細やかに活動してきた実績があるのだ。
そして、相手女性だ。過去のジャニーズのアーティストの“結婚相手”を見てもわかるように、芸能人として確固たる地位を築いている女性か、一般人かのどちらかが「許されている」ように思う。
実はこの一般人の中には、タレント活動やモデル活動をしていた女性も居り、結婚直前に芸能界を引退し、近年はSNSなども止めているケースが多い。
ジャニーズのアーティスト以外でも、いわゆる“プロ彼女”で大物俳優とゴールインした女性には、こうしたケースは少なくないのである。
やはり、男性アイドルやイケメン俳優の「結婚」は、長年彼らを応援してきた女性ファンにとっては「悲しいこと」。「岡田准一結婚へ」という報道にも、SNSが全く荒れていないわけではない。
宮崎あおいは、キャリアも実績もある実力派の主演女優であり、オシャレ度も高いため、女性誌の表紙を飾る機会も多い、文句ナシの若き大女優だ。
唯一、“過去”を気にする人もいるかもしれないが、そのマイナスを上回る仕事の実績と、相手が岡田准一だということは、今後、宮崎あおいのイメージをさらにアップさせるに違いない。
芸能史を紐解いてもここまでの主演俳優、主演女優同志の結婚というのは、そうあったわけではなく、文句ナシのビッグカップル誕生には間違いないのである。
交際5年という、確かな年月を重ねたこともまた、事務所や周囲への説得材料になっただろう。
今後、V6が揃ってファンの前に登場するのは、大晦日の『ジャニーズカウントダウンコンサート』ではないか。客席からは「おめでとう」の大合唱が起こると思われるが、その声の主は、他のグループのファンか、V6の岡田以外のメンバーのファンなのかもしれない。
ジャニーズのファン用語で「〇〇担」とか「自担」というものがある。「担」は「担当」の略で、たとえば今回は「岡田担の胸中を考えると…」「自担が結婚だなんて聞いたら、やっぱり、ありえない」などとSNSで使われている。「自担」は、「自分の担当」。自分が特に推すアーティストのことである。
かつて井ノ原快彦がステージ上からファンに結婚報告をした際、井ノ原ファンの多くは「おめでとう」ではなく、「ありがとう」と言って涙を流したと聞く。そこには「直接キチンと報告してくれて、ありがとう」と「今日まで、ありがとう」という二つの意味が込められているのだと関係者が解説してくれた。
“条件”が整ったとしても、やはり「岡田担」の心中は複雑なのである。