風向きが変わり始めたのは2002年12月。関ジャニ8(2004年から∞)を結成し、安田は主にリードギターを担当。一人ひとりが必死に努力を重ねるとお客さんが1人、また1人と増え、大阪松竹座の客席を埋めていった。

 2004年に『浪花いろは節』で念願のCDデビューを果たすと演歌としては17年ぶりのオリコン1位を獲得した。以降も躍進を続け、NHK『紅白歌合戦』には2012年から6年連続で出場し、「エイター」と呼ばれるファンクラブ会員は約56万人に到達した。瞬く間に同じ事務所の「嵐」に次ぐ国民的グループに成長した。

◆安田は「関ジャニ∞の良心」

 多くの人が指摘するのは安田の「メンバー愛」の深さだ。

「安田くんは舞台がつらかった時、楽屋に各メンバーが仕事に取り組んでいる写真を貼っていました。“みんな頑張っていると思ったら、自分も頑張れる”と口にするほどのメンバー思い。誰かの様子が少しでもおかしかったら、“最近元気がないみたいだけど何かあった?”と気遣うメールをするそうです」(レコード会社関係者)

 2005年に内の未成年飲酒が発覚して芸能活動無期限休止となった時も、安田は「内がいつでも戻ってこられるように自分たちが大きくなろう」と必死に活動を続けていた。

 そんな安田と、とくに仲がいいのが錦戸。2人は唯一の同い年でオーディションも同じ日。Jr.時代に一緒に『ヤンマー』のCMに出演したことから、ファンの間では『ヤンマーコンビ』と呼ばれている。

「錦戸くんがNEWSと掛け持ちで活動した時は賛否両論ありましたが、安田くんはNEWSのコンサートに駆けつけて客席から応援しました。そんな友情に錦戸くんはものすごく感動したそうです。錦戸くんは周囲に、“メンバーの誰も気づかない、おれのちょっとした表情の変化に章大だけは気づいてくれて、おれはいつも泣きそうになる”と語っていたこともありました」(出版関係者)

 気遣いができ、とことん優しい性格から、ついたあだ名は「関ジャニ∞の良心」。

「現場では常に笑顔で、仕事終わりには“スタッフさんが楽になるから”と楽屋のゴミ拾いをするナイスガイです。相手に壁を作らないで接するので、舞台やドラマの共演者などにも必ず好かれます。あまりに心が優しすぎることから、年上の丸山くんや村上くんから、“優しさは時に人をダメにするよ”とダメ出しされたこともある。安田くんらしいエピソードです(笑い)」(テレビ局関係者)

 安田は、作曲やツアーグッズの作成などアーティスティックな一面を見せるが、その素顔はコテコテの関西人である。

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