『義母と娘のブルース』の原作は、桜沢鈴さんの同名4コマ漫画。33才で金属関連会社の営業部長にのしあがった綾瀬演じるエリートキャリアウーマン・亜希子が、先妻と死別した男性と結婚し、突然小学生の娘・みゆきの義母となる。世間の母や主婦とは、どこかズレている亜希子の奮闘をコミカルに描いた作品だが、「最後の1コマで泣かずにはいられない感動作」と評判だ。

「不器用なキャリアウーマンが家事や育児をするって、今の時代をちゃんと切り取っていると思うんです。働く女性たちの“わかるわかる”というポイントがおさえられれば、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年・TBS系)のような社会的ブームになるかも」(吉田さん)

『ブラックペアン』、『陸王』など、数々の人気作品が放送されたTBS日曜劇場の今クールの枠は、こうの史代さんの同名漫画が原作の『この世界の片隅に』(TBS系)だ。戦時中の広島を舞台に、嫁ぎ先で一生懸命に生きる女性・すずを描いたこの作品は、昨年アニメ映画化され、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞など映画賞を総なめにしたため、記憶している読者も多いだろう。ドラマ化に注目するのはドラマ評論家の成馬零一さんだ。

「原作に忠実になると思いますが、映画にはなかった現代パートもあるようなので、どう差別化していくのかが楽しみです。戦時中の風景や軍艦をCGで再現するのは限界があるかと思いますが、頑張ってほしいです」(成馬さん)

 続けて、成馬さんは『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)にも期待する。『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載中の柏木ハルコさんの同名漫画が原作だ。

「主人公のえみるが生活保護にかかわる仕事に就くことで、生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにします。原作が非常にしっかりしているので、安心して見られそうかなと。ただ、えみる役の吉岡里帆さん(25才)は脇役の方が光る印象。今回が“主演女優”の看板を掲げられるかどうかの正念場かも」(成馬さん)

※女性セブン2018年8月2日号

関連記事

トピックス

今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
国仲涼子が語る“46歳の現在地”とは
【朝ドラ『ちゅらさん』から24年】国仲涼子が語る“46歳の現在地”「しわだって、それは増えます」 肩肘張らない考え方ができる転機になった子育てと出会い
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン