「腕の振りがいい。松井(裕樹、楽天)ほどではないが、スライダーもキレる。モノになるかもしれねえな」
金井投手の所属チームは東京城南ボーイズで、指導者は横浜高校出身。金井投手も同校への進学を予定しているという。
小倉氏や渡辺氏が退任して日が経ち、新たな時代を迎えている横浜だが、同校の現在の関係者と小倉氏が目を付けた才能が合致したことはなんとも興味深い。
もうひとり、小倉氏が「投げっぷりが良い」と評価したのが、165センチの秋山恭平投手。所属する筑後サザンホークスの練習場が福岡ソフトバンクの2軍球場に近く、既に同球団の関係者もこの小さな巨人の視察に訪れているという。
彼に関しては、明徳義塾の馬淵史郎監督もご執心という噂が入っていた。しかし、明徳義塾は来年、付属中学の軟式野球部から、143キロ右腕が入部予定のはず。その情報は秋山投手の耳にも入っているだろう。
「まだ進学先は決めていないんですけど、左ピッチャーを育てるのが上手な学校に行きたい。鹿児島の樟南とか、広島新庄とか……」
単に“名門校の看板”があれば欲しい選手が集まるというわけでもない。