芸能

広瀬アリスも躍進 「コメディエンヌ」と称される女優たち

『探偵が早すぎる』での演技が光る広瀬アリス

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は「コメディエンヌ」と称される女優たちについて。

 * * *
「彼女はコメディエンヌだね」とは、日本テレビのスター演出家・水田伸生氏が、女優・井上真央について評したコメント。2012年に公開された映画『綱引いちゃった!』を撮影していた頃、水田監督から直接聞いたものだ。
 
 記憶を確認するために「井上真央 水田伸生」でネットで検索をかけてみると、計算された笑いは「明石家さんまさんから」とインタビューに答えている水田氏のインタビュー記事や、『東京国際映画祭』の壇上に突然上がってきた男性ファンを「水田さんの仕込みですよね?」と動じなかった井上真央の大物ぶりを報じたニュースがあがってきた。
 
 水田氏と明石家さんまは、同局の連続ドラマ『恋も2度目なら』を始め、多数タッグを組んでおり、いまも『踊る!さんま御殿!!』の収録前後、番組スタッフではないが楽屋に入り、談笑しているのを見かける。いろいろな場面で、さんまが水田氏の突破口的存在になっているのだろう。

 井上真央は『綱引いちゃった!』に続いて、映画『謝罪の王様』でもタッグを組む。『謝罪~』は、『舞妓Haaaan!!!』、『なくもんか』に続く、水田氏監督、宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演という“トリオ”による第3弾だった。
 
 映画だけではない。ドラマ『トッカン 特別国税徴収官』(日本テレビ系)に井上真央が主演していたときの様子を水田氏から聞いたこともある。「笠原秀幸くんのことを現場でいつもからかったり、ツッコんだりしている」と。ファンにとって、二人が幼なじみであることは有名で、年齢は笠原のほうが4才ほど上なのだが、格の違いなのか、キャラクターなのか、撮影現場での笠原は、とことん明るくて愉快な井上の“おもちゃ”になりがちなのだという。
 
 さて、今期、各所から「コメディエンヌ」と称されているのは広瀬アリスだ。主演ドラマ『探偵が早すぎる』(読売テレビ・日本テレビ系)での、はっちゃけた演技や、くるくる変わる表情や大きな動きなどについて、そう言われているのだが、実は、朝ドラの『わろてんか』(NHK)で女芸人・リリコを演じたときから、そうした評価はあった。

 さらに、それよりも前、ドラマ『釣りバカ日誌』(テレビ東京系)で濱田岳の恋人、みち子役をしていたときにも、コメディエンヌの片鱗をうかがわせていた広瀬アリス。だが、“片鱗”は、それより前、コンタクトレンズの「アイシティ」のCM“夏をアイしてキャンペーン”編で確認されている。

関連記事

トピックス

プロハンドボールリーグ・リーグH(エイチ)で「アースフレンズBM東京」の選手兼監督を務める宮崎大輔(時事通信フォト)
《交際女性とのトラブル騒動から5年》ハンドボール元日本の宮崎大輔が「極秘再婚の意外なお相手」試合会場に同伴でチームをサポートする献身姿
NEWSポストセブン
芸能界から引退を表明した中居正広
《中居正広引退騒動を過熱させたSNS社会》タレントたちの「中居さんはいい人」主張も誹謗中傷の材料に 加害者にならないためにどうすべきか
NEWSポストセブン
2月5日、小島瑠璃子(31)が自身のインスタグラムを更新し、夫の死を伝えた(時事通信フォト)
小島瑠璃子(31)夫の訃報前に“母子2人きり帰省”の目撃談「ここ最近は赤ちゃんを連れて一人で…」「以前は夫婦揃って頻繁に帰省していた」
NEWSポストセブン
ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(Xより)
《ジャスティン・ビーバー(30)衝撃の激変》「まるで40代」「彼からのSOSでは」“地獄の性的パーティー”で逮捕の大物プロデューサーが引き金か
NEWSポストセブン
2月4日、小島瑠璃子の夫で実業家の小島功太さんが自宅マンションの一室で亡くなった。
《実業家の夫が緊急搬送され死亡》小島瑠璃子、周囲に「芸能の仕事はしていない。いまは会社員として働いている」と説明していた 育児・夫・自分の仕事…抱えていた悩み
女性セブン
都内で映画の撮影に臨んでいた女優の天海祐希
天海祐希主演『緊急取調室』が10月クールに連ドラで復活 猿之助事件で公開延期になった映画版『THE FINAL』も再始動、水面下で再製作が進行
女性セブン
本誌インタビューでも叔父・朝青龍への本音を語っていた
横綱昇進・豊昇龍の素顔 親方は「素直でいい子ですよ。暴力とかは全くないからね」、叔父・朝青龍と距離を置く時期もあった
週刊ポスト
400勝投手の金田さん(左)も、吉田さん(右)には苦手意識があったという
追悼・吉田義男さん 400勝投手・金田正一さんも「あのチビだけは手こずった」「バットを持ってしゃがむから、ストライクになりゃせん」と苦手意識を嬉しそうに語っていた
NEWSポストセブン
事故発生から1週間が経過した現在も救出活動が続いている(写真/共同通信社)
【八潮・道路陥没事故】74才トラック運転手の素顔は“孫家族と暮らす寡黙な仕事人”「2人のひ孫の手を引いてしょっちゅう散歩していました」幸せな大家族の無念
女性セブン
亀梨和也
亀梨和也がKAT-TUNを脱退へ 中丸と上田でグループ継続するか話し合い中、田中みな実との電撃婚の可能性も 
女性セブン
水原問題について語った井川氏
ギャンブルで106億円“溶かした”大王製紙前会長・井川意高が分析する水原一平被告(40)が囚われた“ひりひり感”「手をつけちゃいけないカネで賭けてからがスタート」【量刑言い渡し前の提言】
NEWSポストセブン
ボブスタイルにイメチェンされた佳子さま(時事通信フォト)
「ボブスタイルに大胆イメチェン」「ご両親との距離感」に垣間見える佳子さま(30)の“ストレスフリーな一人暮らし生活”
週刊ポスト