しかし、彼女たちはみなフリーアナ。「局アナ」となると一線で活躍しているのはテレ朝の大下容子アナ(48)や下平さやかアナ(45)、フジテレビの西山喜久恵アナ(49)など限られてくる。元TBSアナでタレントの小島慶子が語る。
「当然ながら、制作現場からすれば、若くて新しいアナを使いたい。私の先輩で長年第一線でニュースを読んでいた方がいましたが、50歳になったとき、『もう画面に出なくていい。50代の女性はテレビで見たくない』と上司に言われて激怒していたことを覚えています。今はここまで露骨な言い方はしないでしょうが、本質は変わらないのでは。
近年はむしろ放送局も元タレントなど話題になる人材を率先して採って、回転率を上げるようになってきている。若くて即戦力のある人がパッと活躍することを求めているんです。有働さんのような存在が珍しいこと自体がその証明です」
40代になればフリー転身も難しく、かといって局に残っても席がない―─そんな悩みにぶち当たるのが、「おおよそ45歳前後、管理職に上がるタイミング」(前出・テレビ局プロデューサー)だ。ちなみに「(現在49歳の)有働アナにも数年前からエグゼクティブアナウンサーという管理職打診の噂があった」(NHK関係者)という。
とりわけその傾向が顕著なのが、フジテレビだ。
「アイドルアナ信奉がいまだ根強く、ベテランは局に残っても出演する番組がない。かつて“フェロモン女子アナ”として一世を風靡した阿部知代アナ(55)は、現在マルチデバイスニュースセンターというネット向けの部署にいます。
長年硬派なニュースを読んできた田代尚子アナ(52)もここにいますが、露出はほとんどない」(フジテレビ局員)