芸能

“急行列車化”する『半分、青い。』 批判の声と高視聴率の矛盾

残り8週で10年間が描かれる(公式HPより)

 永野芽郁(18)演じるヒロイン鈴愛が高度成長期から平成までを生き抜く、NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』。目まぐるしい展開に一部では「ついていけない」と批判の声も出ているが、それでも連日、20%超えの高視聴率なのはなぜなのか。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
「エッ、もう子ども産まれたの?」「あれ?! いつの間に5歳?」 今週の『半分、青い。』を見ていた大半の人はそう感じたのではないでしょうか。これまで何度か視聴者を驚かせてきたハイテンポな展開が、さらに加速しているのです。

 4月2日(1話)のスタートは【1971年】で、ヒロインの楡野鈴愛はCGの胎児でした。翌日の4月3日(2話)で生まれたあと、4月4日(3話)には9年後の【1980年】になり、鈴愛(矢崎由紗)は小学3年生に。その後、4月14日(12話)には9年後の【1989年】になり、鈴愛は高校3年生(永野芽郁)になっていました。

 高校編が3週間半放送されたあとの5月9日(33話)に【1990年】となり、鈴愛は漫画家になるべく上京。漫画修行と萩尾律(佐藤健)との別れを5週間に渡って放送したあと、6月13日(63話)には2年が経過して【1992年】になり、6月18日(67話)に鈴愛は漫画家デビューしました。さらに2日後の6月20日(69話)にはデビューから3年が過ぎた【1995年】に突入。6月23日(72話)には帰郷して律と再会したものの、突然のプロポーズを断ってしまいました。

 6月26日(74話)には4年が経過して【1999年】になり、連載を打ち切られ、律の結婚を知った鈴愛は7月4日(81話)で漫画家を引退。翌7月5日(82話)に100円ショップ『大納言』でアルバイトをはじめ、森山涼次(間宮祥太朗)と出会いました。翌週の7月12日(88話)には涼次から早くもプロポーズを受け、【2000年】になった7月16日(91話)に結婚式。出会いから結婚式までの放送は、わずか10話分という朝ドラ史に残るスピード結婚でした。

 7月24日(98話)には結婚生活が2年経過して【2002年】に。3日後の7月27日(101話)には鈴愛の妊娠が明らかになり、翌7月28日(102話)には娘を出産。7月30日(103話)には【2003年】に入り、娘が1歳の誕生日を迎えました。7月31日(104話)には5歳の誕生日を迎え、4年後の【2007年】に。8月2日(106話)には【2008年】になり、8月4日(108話)では離婚が決定。結婚から離婚まで、わずか18話というスピード離婚でした。

◆博多華丸と高瀬耕造アナも困惑

関連記事

トピックス

自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
暑くなる前に行くバイクでツーリングは爽快なのだが(写真提供/イメージマート)
《猛暑の影響》旧車會が「ナイツー」するように 住民から出る不満「夜、寝てるとブンブン聞こえてくる」「エンジンかけっぱなしで眠れない」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン