「俺はまっさんに最初に『好きや』と言うてしもうた」(鶴瓶)


◆ガムテープのボールと配水管の穴で「延々とゴルフ」

鶴瓶:まっさんは、言うても「超我流」やから。無茶苦茶にも「超」がつく。そやけど、俺は好きやから。俺はまっさんに最初に「好きや」と言うてしもうた。「好き」っていうのは、その人に「負けた」ってことだから。どんな無茶なことを振られても、この人のためだからやってあげたいと思う。そんな人、ぎょうさんいます?

談春:師匠以外には言えない台詞だなあ。まさしさんのことを評価する時に、歌がどうの詩がどうの、というのがあるけれど、そんなことじゃないんですね。ひと言「好きや」と。そして「好きだ」と思った瞬間に「負け」なんですね。でも師匠、そうとう無茶振りされてきたでしょ? 落語でも……。

鶴瓶:あれな。まっさんに洗脳されてたのかもしれんけど、会うたびに、まっさんに言われてて。「鶴瓶ちゃん、あなたはね、人情噺が合うよ。絶対合うよ」

談春:落語っていうのは、落とし噺です。オチがあって面白い。人情噺っていうのは、まあバラードっぽいところがある。まさしさん、鶴瓶師匠には「人情噺が似合う」と言い、僕には「鶴瓶に絶対やらせるから」と言っていた。「当人はそう思ってないかもしれないけど、鶴瓶ちゃんは人情噺をやるべきだし、できる」って断言してましたから。

鶴瓶:私が落語を本格的にやり出したのは、50歳を過ぎてからです。他にもあるけれど、まっさんに耳元で散々言われ続けたのも理由のひとつやなあ。

談春:そういえば、師匠がゴルフを始めたきっかけもまさしさんの無茶振りからだって聞きましたよ。

鶴瓶:その話な。まっさんが詩島(うたじま・長崎県)買った時、遊びに行ったんだけど……。

談春:『雨やどり』が売れたから無人島を買ってしまったという話ですね。

鶴瓶:そこでな、まっさんが紙をガムテープでグルグル巻きにすんねん。これがゴルフボール(笑)。配水管の穴だかなんだかがあちこちにあって、その穴にガムテープボールを棒かなんかで打って入れる。ゴルフもどきのゲームなんやけど、何が楽しいねん! しかもこれを飽きずに延々やり続ける。やめさせてくれない(笑)。

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