──国際大会は、甲子園とはやはり違いましたか?
藤原:甲子園ではスピーディーな進行になりますが、国際大会は逆に2分15秒以内に投げるとか決められているので、ちょっと間合いが長くなるので、やりにくさはありました。
──韓国や台湾のピッチャーと対戦したが。
藤原:いいピッチャーが相手でしたし、木製バットということもあって、自分も含めて日本のチームは全然バットが振れていなかったので、力負けということをすごく感じました。
──その中で今後の課題は見つかりましたか?
藤原:やはり金属に比べて、木製は飛ばないというか、しっかり振らないと飛ばないので、バッティングとしてもまだまだという部分が多かったので、本当にもっとバッティングを鍛えていかないといけないと感じました。
──アジア大会前には、侍ジャパン壮行試合で大学生と対戦しました。
藤原:大阪桐蔭の先輩である田中誠也さん(立教大学)はコントロールがすごかったので、当てにいってしまい、投球術が違うなと思いました。高校野球はスピードで押して来ますが、大学生のいいピッチャーはスピードもキレもコントロールも全然違うので、当てるだけのバッティングしか出来ませんでした。プロはあれよりもっとすごいピッチャーがいると思うので、自分の想像している以上に、もっとバッティングを鍛えないといけないと感じたので、今は一度体をイチから鍛え直し、しっかりフルスイングが出来るように、練習しています。
──西谷監督は、どんな監督でしたか?
藤原:野球のことはあまり怒られたことはありませんが、野球以外のことはたくさん注意されてきました。「野球だけ出来たらいい」というものではないと、私生活のことはきつく言われます。
──大阪桐蔭に入学してから毎日続けている練習はありますか?
藤原:体幹は毎日しています。体は大事だと思っているので、今は腰と腹筋、背筋を強くしようと毎日やっています。
──大阪桐蔭の伝統とは?
藤原:技術はもちろんですが、それ以外のレベルも高いところです。野球のために、学校生活、寮生活にしてもすべて野球に繋げる意識で、みんながやっていることです。中学校とは考え方が違うなと思いました。
──どんな時にその伝統を感じますか?
藤原:しんどい練習のときに感じます。夏の北大阪予選準決勝の履正社戦で負けていた苦しい場面で、自分の打席が回ってきたのですが、あれだけやってきたという自信を持って打席に入れたので。その練習をしているからというのは、本当にあると思います。
──大阪桐蔭の寮生活は楽しかったですか?
藤原:はい、楽しかったです。3年生とは仲が良いですし、一生の宝物です。卒部して自宅からの通いになりました。プロに入ってからも、寮生活は全然大丈夫です。