「加藤氏は洋子夫人の大親友の娘婿で、『かっちゃん』と呼んで目をかけ、身内同然に扱っている。安倍総理が加藤氏を重用するのも、洋子夫人に信頼されていることが大きい」
実は、今回の改造でも、総務会長には甘利明氏の起用が有力視されていた。ところが、土壇場で勝信氏が先輩の甘利氏を押しのける大逆転人事が起きた。
自民党細田派ベテランは背後に“安倍家のゴッドマザー”洋子さんの意向を感じ取っている。
「洋子夫人は前回の組閣でも加藤の重要閣僚を望んだという話が伝わっているが、今回も加藤のことを気にしていたようだ。総理も、洋子夫人に“かっちゃん、どうするの?”といわれたら、“今回は1回休み”とはいえなくなったんじゃないか。総理の側近たちさえ、“大奥様の意向が働いた”と囁き合っている」
いったい、勝信氏はどんな経緯で“安倍家のゴッドマザー”に食い込んだのか。
◆名門・加藤家の「婿取り大騒動」
勝信氏は純粋な二世議員ではなく「ムコ殿」だ。旧姓は室崎、祖父は島根県会議長を務めた名士とはいえ、安倍・岸家ほどの政界の名門出身ではない。