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2018.12.09 07:00  NEWSポストセブン

月9『SUITS』の巧みな新戦略、織田裕二にぶつける新旧共演者

 織田さんにあえて新旧の共演者をぶつけた理由は何なのでしょうか?

 真っ先に挙げられるのは、「昔、楽しく見ていたドラマを思い出す」という懐かしさ。「過去作品を思い出させることで視聴者の期待感をあおり、視聴率につなげる」という効果が期待できます。

 特に視聴率の面では、リアルタイム視聴の習慣が根強い40代以上にとって、織田さんと保奈美さん、石田さん、西村さんらの共演は、魅力的なトピックス。同時に、そのトピックスはメディアに記事化されやすく、個人のSNSにもつぶやかれやすいなど、いいこと尽くめなのです。

「旧」ばかりではなく「新」を織り交ぜているのは、「旬の俳優で40代以下の視聴者を引き込みたい」「どちらかばかりだと飽きられて話題性が落ちる」「キャスティングばかり注目されるのではなく物語にも注目してほしい」などの理由から。その意味で『SUITS/スーツ』のキャスティングは、第1シリーズとしても、今後のシリーズ化を見据えた上でも、バランスが取れていたと言えます。

 最終話・前編のゲストは、検事役の市川海老蔵さん。「最強の検事vs最強の弁護士」とうたったオリジナルキャラだけに、織田さんと海老蔵さんが対峙するシーンは鮮度も迫力も抜群です。

 今回の共演は海老蔵さんが10月10日のブログで「楽しかったっす。スーツはNetflixで殆ど見ていたので楽しいです。そして、織田裕二さんと鈴木保奈美さんの御二方が我々世代にはたまらない、通行人でも出たいな。」と書いたことがきっかけだけに意気込みは十分。織田さんも海老蔵さんも眼力の強い俳優だけに、最後まで火花が飛び散るようなシビアな戦いを見せてくれそうです。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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