《今年5月には、15年ぶりに出席が叶いました全国赤十字大会で皇后陛下とご一緒させていただき、その折にも温かいお心遣いをいただきました》
宮内庁関係者が言う。
「美智子さまにとって、名誉総裁として最後のご出席でした。その日、美智子さまはステージから退場される際、雅子さまの腕にそっと手を添えて、会場に向けて雅子さまを紹介するようにお辞儀をされました。雅子さまは突然のことで大変驚かれたようでしたが、今までの欠席を一気に許していただいたような気持ち、さらには、“大丈夫、私がついていますよ”とエールを送られたような気持ちになられたことでしょう。そんな感激が、誕生日の文書からも伝わってきます」
決して平坦ではなかったご快復までの道のりだが、両陛下はずっと雅子さまを信じてこられたという。
「美智子さまは特に、雅子さまが病気で苦しんでいらっしゃるときも、雅子さまの意志の強さ、責任感の強さを充分に理解されてこられました。ずっと、“何かあればいつでも手を差し伸べる”というスタンスで見守ってこられました。今回の誕生日の文書で綴られた皇后になられることの決意を読まれ、両陛下もとてもお喜びだったと思います」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまは美智子さまが大事にされてきた、社会的に弱い立場にある人たちとのかかわりを引き継がれるおつもりのようだ。被災地を訪問すれば服が汚れることを気にせず膝をつき、被災者と同じ目線で話をされる。子供たちが闘病生活を送る病院を訪れれば、気さくに声をかけられる――そんな活動も、体調不良で一時は中断したが、これから徐々に再開される見通しだ。
「雅子さまは病気になる前、都内の大学病院に入院する小児がんの子供たちを見舞われたことがありました。ご体調が快復された今、お見舞いを再開する余裕もできるのではないでしょうか。再び、セラピー犬を連れてのお見舞いがクリスマスに実現したら、子供たちは嬉しいでしょう。今後は、さらに雅子さまらしいライフワークを、見せてくださるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
御代がわりまであと約半年。美智子さまに見守られながら、新皇后・雅子さまの準備は着々と進められている。
※女性セブン2019年1月1日号