田原:僕はゴルフも麻雀もしない。趣味というものがまったくないが、仕事でもいいし、ボランティア、孫の世話でもいいから、何か夢中になれることを見つけることでしょうね。
野村:俺も無趣味だからね。
田原:老いらくの恋をするというのもいいかもしれないね。年1回、高校時代の同窓会に顔を出しますが、同じ世代、かつ同郷だから「あの時」「あの場所」というだけで言葉が通じるし、自由に話をすることができる。歳をとると、自分の悩みや弱みをさらけ出せる相手がそばにいることが、大切だと思いますよ。
野村:う~ん。俺はそういう場には行かないね。前に立たされて何か話をさせられるのがイヤなの。
田原:有名過ぎるからね。でも集まりに行くと、つい見栄をはるし、若くありたいと思って努力もする。同窓会は老後の元気の源になっていると思います。
野村:自分が歳とったなぁと思うことはありますか?
田原:ないですね。
野村:羨ましいね。俺はしょっちゅう感じていますよ。