対する民主党は、有力な大統領候補がいないと言われているが、それは杞憂に終わるだろう。同党有力候補は1~6月の予備選挙・党員集会の後半でいきなり出てくることが多いのだ。ビル・クリントンしかり、バラク・オバマしかりである。最初から有力と目された候補者は途中で息切れしてしまい、最後まで生き残ることが難しいのである。
たとえば、中間選挙のテキサス州上院選で「オバマの再来」「未来のオバマ」と呼ばれたベト・オルークのように、まだ全国的には無名ながら若くて演説がうまい人物が彗星のごとく登場する可能性があると思う。
※週刊ポスト2019年1月11日号