「この年の12月初旬、雅子さまはベルギー皇太子の結婚式に出席するため、特例的に海外を訪問されました。しかし、つわりの症状が出たのがこの期間だったため、宮内庁内部から『長時間の飛行機移動が流産の原因ではないか』と海外訪問を批判する声があがりました」(前出・皇室記者)
この批判は的外れと言わざるを得ない。産婦人科医の松村圭子さんが指摘する。
「一般的に長時間のフライトが妊娠初期に影響する可能性はほとんどありません。流産の原因は、母体側の理由よりも、胎児に染色体異常が生じている場合など、胎児側の異常が大半です」
前述の通り2001年に愛子さまが誕生したが、期待された男児ではなく、雅子さまへの風当たりはやまなかった。
「しかも出産後、1年ほどは育児に専念することを希望した雅子さまに対し、宮内庁は、美智子さまが出産後8週間で公務に復帰した前例をもとに、わずか2か月の産休しか認めませんでした。こうしたストレスが雅子さまを追い詰めて、2003年末にとうとう倒れられたのです」(前出・皇室記者)
※女性セブン2019年5月30日号