だが、わずか4か月後、朝日新聞にこう報じられている。
〈7月に「浦島みつお」と改名するも仕事が減り、今月15日に元の芸名に戻した〉(朝日新聞・2009年10月26日)
改名が上手くいかずとも、せんだはめげることなく、「ウケない金ない仕事がない」「ゴキブリ並みの生命力」と自虐で笑いをかっさらった。『アッコのいいかげんに1000回』で「第2黄金期を目指している」と宣言するも、なぜか爆笑を呼んだせんだ。ゾンビのごとく甦るか。
●文/岡野誠:ライター・芸能研究家。研究分野は松木安太郎、生島ヒロシなど。本人へのインタビューや関係者への取材、膨大な資料の緻密な読解で構成する著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の3刷が決定。同書では、1980年代から1990年代にかけてのテレビ史、芸能史、アイドル史も解き明かしている。