「FAで加入した炭谷銀仁朗(32)は西武時代からポストシーズンの経験が豊富です。一方、小林誠司(30)が正捕手に定着したのは2016年シーズンからで、日本シリーズ出場経験はなし。短期決戦の経験は捕手にとって大きく、原監督がどちらにマスクを任せるかに注目が集まります」(同前)
正捕手の育成は、近年の巨人の大きな課題だった。巨人に近いスポーツジャーナリストが言う。
「阿部のコーチ就任が有力視されるのは、原監督が後継者としてだけでなく、正捕手の育成も託したいとの思いからでしょう。阿部を支える“懐刀”として、長年自主トレをともにした内海哲也(37)、長野久義(34)を将来のコーチ含みで再獲得するという話まで出ている。過去にも高橋由伸監督時代に、FAの人的補償で流出した“由伸派”の脇谷亮太を連れ戻した前例がありましたからね。
同時に、実績があるコーチとしてヤクルトを退団した石井琢朗氏の招聘に向けて動いている。広島の打撃コーチとして3連覇の土台作りに貢献したと定評があり、阿部のサポート役を任せたい意向があるようです」
※週刊ポスト2019年10月18・25日号