憲法4条は天皇の政治関与を禁じており、皇族もそれに準じると解されている。その意味では、「高齢を理由とした退位、即位辞退」などはあくまで政府が検討・決定すべき事項という理屈になる。
ただ、秋篠宮は昨年11月、53歳の誕生日を前にした記者会見で、大嘗祭について「国費で賄うことが適当かどうか」と発言し、宮内庁長官がその問題提起に「聞く耳を持たなかった」と明かすなど、政治色を帯びた異例の発言をしてきた。それだけに、皇嗣の立場でどのような言動があるか、関係者が注視している。
※週刊ポスト2019年11月29日号