「大物逮捕が続いたマトリですが、彼らも組対5課の動きを気にしている。今年6月、組対5課が伊豆沖で不審な小型船の荷下ろし現場に踏み込み、1トン(末端価格600億円)という過去最大量の覚せい剤を押収した。マトリは薬物の押収量や検挙数では組対5課にはかなわない。有名人を逮捕して一罰百戒効果を狙う傾向は強く、今回もまた、相当な執念で捜査していたはずです」
およそ3か月におよぶ双方の捜査合戦は、結果的に組対5課が“手柄”を勝ち取った。現在、沢尻は取り調べで、大麻やLSDなど、過去に複数の薬物を使用していたことを供述していると報じられており、組対5課は購入ルートの解明に全力を挙げている。
※週刊ポスト2019年12月6日号