芸能

2000年代「女子アナ=局アナ」の常識を破った2人の女性

昨年は結婚で話題に(写真/ロケットパンチ)

 熾烈な競争を勝ち上がった局アナの中でもさらに人気と実力を兼ね備えたアナウンサーだけが、看板番組のキャスターの座を射止めることができる。しかし、その“常識”を覆した女子アナたちがいる。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏がいう。

「2000年にフジテレビ系列の共同テレビに入社した滝川クリステルさんと相川梨絵さんです。2人はフジテレビを受験するも最終面接で惜しくも不合格になってしまったのですが、救済措置として共同テレビに初の新卒アナとして採用されます。

 2人とも入社直後からフジテレビに出向する局アナ扱いで活動し、滝川さんは2002年より7年間、フジの夜の報道番組『ニュースJAPAN』のキャスターを担当しました。元々はあの安藤優子さんがキャスターを務めていましたし、現在の同時間帯の報道番組『FNN Live News α』を看板アナであるミタパンこと三田友梨佳アナが担当していますから、この抜擢がいかに異例のことか分かると思います。相川さんはバラエティや情報番組で活躍、『笑っていいとも!』で覚えている方も多いのではないでしょうか」

 当時のフジは女子アナ人気が全盛の時代。しかしながら、毎年の採用は少なく慢性的な女子アナ不足に陥っていた。そんな状況を2人のように“局外”から支えていたのが、フリーアナウンサーを数多く抱える芸能事務所「セント・フォース」だ。

「1999年に『めざましテレビ』の2代目お天気キャスターとしてセント・フォース所属だった吉田恵が起用され人気を博した。そこから『お天気お姉さんといえばセント・フォース』といったイメージが浸透しました。その後、小林麻央さんや高樹千佳子さんはメインMCを任されるようになり、一気にフリーアナが台頭するようになった。最近ではテレ朝を退社した小川彩佳アナが『NEWS23』に移籍して大きな話題を呼びました」

 とはいえ、看板番組は基本的に局アナメインという状況は現在も大きくは変わっていない。今後、「第2の滝クリ」は現われるのか──。

※週刊ポスト2020年1月17・24日号

関連記事

トピックス

公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン