芸能

小島慶子さん 人妻アナ活躍の土壌は「TBSが作ったんです」

元TBSの小島慶子さん(写真/共同通信社)

 近年、結婚後も仕事を続ける女子アナが増えている。とりわけ夜の報道番組は、『ニュースきょう一日』(井上あさひアナ・NHK)、『news23』(小川彩佳アナ・TBS系)、『Live News α』(三田アナ・フジテレビ系)、『報道ステーション』(徳永有美アナ・テレビ朝日系)、『WBS』(大江麻理子アナ・テレビ東京系)と、MCは『news zero』(日本テレビ系)の有働由美子アナ以外全員人妻アナだ。なぜ「人妻アナ」が増えているのか? 元TBSアナウンサーでエッセイストの小島慶子さんに聞いた。

 * * *
 私が就職した頃の女性アナウンサーは、20代で結婚、出産して復帰するという発想はありませんでした。そんな中、同期の堀井美香さん(47)が人気絶頂だった入社2年目に、社員の男性と結婚。産休を経て、報道やナレーション、ラジオなどでその後も着実にキャリアを築いていったんです。彼女の前例があったから、TBSでは結婚、出産後も活躍を続ける女性アナウンサーが増えました。

 今でこそ子持ちや30代以上の女性アナウンサーが活躍するのは珍しくなくなりましたが、当時は20代の独身女性アナウンサー以外の活躍の場が少なく、結婚や出産は勇気のいることだったんです。

 ちなみに、昔から一般人と結婚する女性アナウンサーは多かったんですよ。一部の人気アナウンサーとプロ野球選手の結婚ばかりメディアでクローズアップされていただけで、そのほかの大勢のアナウンサーは、会社員男性と普通に結婚していました。

 ただ、近年は確かに、局を代表するような人気アナウンサーも一般人と結婚するケースが増えた印象はあります。例えばプロ野球選手と結婚すると、夫の栄養面のサポートや、地方への転居の可能性もあり、どうしても自分のキャリアを犠牲にせざるを得ません。最近の人気アナウンサーは、有名人と結婚することのメリット、デメリットを冷静に判断しているように思えます。

【プロフィール】こじま・けいこ/元TBSアナウンサー。東京大学大学院情報学環客員研究員。タレント、エッセイストとして幅広く活動中。

※週刊ポスト2020年2月14日号

関連記事

トピックス

本格的に中国進出をめざすならば…(時事通信フォト)
《年内結婚報道》橋本環奈と中川大志の「結婚生活」に立ちはだかる“1万kmの距離” 2人の異なる“海外進出の希望先”
週刊ポスト
「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
これまでジャズ歌手などとしても活動してきた参政党・さや氏(写真/共同通信社)
参政党・さや氏、歌手時代のトラブル証言 ジャズバーのママが「カチンときて縁を切っちゃいました」、さや氏は「そうした事実はない」…真っ向食い違う言い分
週刊ポスト
もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
錦織圭とユニクロの関係はどうなるか(写真/共同通信社)
「ご本人からの誠意ある謝罪があった」“ユニクロ不倫”錦織圭、ファーストリテイリング広報担当が明かしたスポンサー契約継続の理由
週刊ポスト
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
止まらない「オンカジドミノ退社」フジテレビ社内で話題を呼ぶ
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン