「ほとんどコンビニエンスストア評論家のナンノ(※南野陽子)さんなんですが、お店のイメージカラーにまで拘ります。好きなカラーはブルーとかホワイトの涼しい色。コンビニエンスストアもやっぱり爽やかな色がいいという南野さんです。今週の第8位、『吐息でネット。』南野陽子さんです」
ここだけ切り取ると意味不明に感じるが、あくまで前振りあってのナレーションだった。しかし、トークから聞いても、よくわからない時もあった。
昭和62年12月3日、少年隊が『ABC』で1位に輝く。記念のくす玉を割った後、3人が視聴者プレゼント用のクリスマスカードにメッセージを書き、駆け足でスタンバイした。松下賢次アナは『ABC』のイントロに合わせ、リクエストハガキの文面を読み始めた。
「我が家の息子、生まれた時は大川栄策さんに似ていると言われ、玉置浩二を経て、ただいま少年隊の東(※東山紀之)に似てるね~なんて言われて、母親の私は舞い上がっています。豊橋市にお住まいの○○○○さんからのリクエスト、今週の第1位、少年隊の皆さん『ABC』」
“視聴者”というトークからの繋がりはあるものの、少年隊が歌う直前に“大川栄策に似ている”と唐突に言われると、誰しも面喰らうはずだ。
また、母親は息子が「少年隊の東に似てる」から舞い上がっているのか、「大川栄策、玉置浩二、少年隊の東の3人に似てる」から舞い上がっているのか。いきなり予期せぬ情報が飛び込んできても、視聴者は判断しづらい。音声では軽く流されそうだが、冷静に文面に起こすと、大川栄策はあくまで東山紀之の前振りだと思われる。