都知事選への出馬を表明した小池知事(共同通信社)

「小池知事は育ちのよい“芦屋の令嬢”というように振る舞ってきたが実態は違う。豪邸でないことを隠すように過ごし、有名なお嬢様学校では成績もよくなく目立たず、アルバイトをしながら糊口をしのいでいた。そんな少女時代のエピソードを耳にすると、堂々と振る舞えば振る舞うほど、彼女のマスクの下にある本当の姿を垣間見てしまった気持ちになります。彼女は小さい頃の話は本当に口にしないんです」(小池氏を知る永田町関係者)

 小池知事は生まれつきの右頬のアザをいつも気にしていた。

「石原さんに“厚化粧”と揶揄されたときには当意即妙に切り返しましたが、右頬のアザは実際長い間彼女のコンプレックスだった。容姿や経済状況など彼女はコンプレックスを抱えていたからこそ、その反動で自分を大きく見せようと背伸びして振る舞ってきた人。堂々と陽の当たる場所を歩いてきた人ではないんです」(前出・永田町関係者)

 小池知事はそのアザについても、「すべてのエネルギーのもと」と嘯く。

《母は私には何も言わなかったけれど人に言っているのを聞いたことがあるの。百合ちゃんは女の子なのに可哀相って……。コンプレックスではなかったけれど、でもそれがあるからこんなに頑張ってこれたと思う》(『AERA』1992年11月10日号)

 マスクの下に隠された素顔を明かされて、彼女はいま何を思うのか。

 冒頭の記者会見から3日後、小池知事はカイロ大学の卒業証書を報道陣に公開した。

「政策論争よりも卒業証書の話ばかりが出てくるのは(選挙戦に)ふさわしくない」

 と公開の理由を明かし、いつものように余裕の笑みを浮かべた。

 この日は、山本太郎・れいわ新選組代表も立候補を表明し、無風だとみられていた都知事選が混沌としてきた。運命の投開票は7月5日だ。

※女性セブン2020年7月2日号

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